潔の事を好きになったのは

チームZの時

気づいたら目で追っていた

あいつに名前を呼ばれる度嬉しくなった

あいつと仲良く出来ることが何より幸せだった

だから恋を自覚した

だから２次セレクションで置いていかれた時は腹が立った

けどそれは昔の話

今はあいつのことよりサッカーが出来ればいい

そう思ってた

U20日本代表ＶＳブルーロック

その試合のラストは潔のシュートだったと耳にした

その日から俺は

花を吐くようになった。

花の種類はカーネーション

綺麗な緑色の中に所々黄色の花びらが混ざった

変わったカーネーションだった

花を吐く量、タイミングは

毎日同じで

サッカーには支障がないと絵心から言われた

が

これから悪化する可能性もあるからどうにかしろ

とも言われた

花吐き病を治すには

好きな人と両想いになるor愛情がなくなる

の2択らしい

愛情なんてすぐなくなるだろ

ドイツ棟で潔と再会した

会って悪化すると思っていたがそうでもなかった

いつも通りの量、いつも通りのタイミング

そう思い、俺は潔にカラむ選択肢を捨てた

けど

俺の目線の先にはほとんどあいつが居た

花吐き病はいつも通りだ

変化は無い

悪化もしなければ治まる気配もない

認めたくなかった

潔のことをまだ好きだと認めたくなかった

けどサッカーに支障をきたさないように治す必要がある

押してダメなら引いてみろ

チームZの時に十分アピールはした

再開してからはカラむのをやめたからもうカラみに来ないと思ってるだろう