やっと電気ついた

もう…帰ろう

俺の意思はいらない？

じゃあ俺はなんで生きてるの？

もう何を言っても無理だと思った俺は

みんなの声なんか無視して

部室に戻った

そーゆーところが嫌われてるんだろうな

そう思いながら

中学の頃裏切ってしまった

友達

に、LINEした

影山…来てるかな

既読が…つかない

ほんの少しだけみんなと違うだけ

ほんの少しだけみんなと同じになれないだけ

それなのにみんなして

少し自分と違う人を馬鹿にする

そんな人間のせいで

何人の命が無くなっているのだろう

今日もひとつなくなるのか

ｽｯ

いつもだったら

暴言しか吐かない先輩も

いつもだったら

何も言ってくれない先輩も

いつもだったら

イタズラばっかりしてきた先輩も

いつもだったら

見て見ぬふりをしていた先輩も

俺を裏切った君も

みんなみんな

こーゆー時だけ偽善者ぶって

みんな助けてはくれないじゃん

やっと

死ねる

ﾊﾟｼｯ

俺だって死にたいわけじゃない

なんてかっこよく言ってみようと思ったけど

死にたい理由もないし。

死にたくない理由もない。

そんな中途半端な俺は

君の言葉に俺は

静かに涙を流した

君のことを裏切ってしまったのに

嘘偽りのない

その言葉に俺は

救われた

その後どうなったのかは

よく覚えてない

影山によると

大きな声で泣きわめいて

泣き疲れて寝てしまったらしい

影山に

なんて誘われたけど

なんて言って断った

本当はちょっと嬉しかったけど

どれだけ俺を差別しても

最後は俺を受け入れてくれる

青城の先輩が

愛おしくて

まだここにいたいって思った

そんな俺は

少しドM気質なのかな