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流星side
みんなの後を着いて行くと やっぱりいつものご飯屋さん。
僕がここに参加できるようになったのは... 高校生の後半になってから。
まだまだ先のこと。
そんなの待ってられないよ。そう思ってダメだとは 分かっていても着いて来てしまった。
お店に入る様子を伺うと... 大ちゃんと大橋くんの他に...
丈
丈くん...!あんまり今と変わらないや。
正門
正門くん...!も。
あの頃のJr.を思い出す人たちがたくさん居た。 僕が入れないってことは... きょろちゃん、みっちー、謙杜は 居ないってことか。
僕はお店とお店の間の路地に体を潜め しばらくみんなの様子を伺うことにした。
楽しそうな声...。 どんな話をするのかな。 好きな人の話とか...するのかな。
好きな人......
僕が大ちゃんを好きになったのは 確か...コンサート中の出来事。
なんか色々思い出してきた。
学校も勉強も忙しくて放課後にレッスン。 その上家からここまで片道三時間。 そんな毎日を過ごしていた。
そんなことを続けているとどうしてもダンスが 追いつかない。先生に怒られる日々。 コンサートにも出られないかもしれない。
そんな時、僕に付き合ってくれたのが大ちゃん。 多分Jr.の真ん中に立つ同士、不恰好なところは 見せたくなかったんだと思う。 僕が覚えるまで、付きっきりで傍に居てくれた。 そして頑張れば頑張るほど
“偉い。偉い。”
と頭を撫でて褒めてくれる。
そんなあなたを見てると... お兄ちゃんと思っていた目線から 好きな人という肩書きに変わっていた。
そう、この頃から。
なのに。伝える時間はたくさんあったのに 僕は時を逃しすぎてしまった。
そして、何らかの不思議な力を借りて 今、ここに居る。
こんな...一日で人生を変えるのは無理だと思うけど、 なにか、大ちゃんの心の中に...僕との思い出を増やしたい。僕という存在を残していきたい。
そんなことを思っていると... お店の中の声が大きくなっていく。 そして何を話しているかも...少しずつ聞こえてきた。
大橋
丈
大橋
楽しそう...。
Jr.の僕にとって、知らない世界。
次の日なんて... なーんもみんな話さないから。 全然分からない。 あんなに前に立って踊っていても... ステージを離れると途端に子供扱い。
それが日常だった。
正門
大吾
大橋
大吾
丈
大吾
大橋
大吾
...。 絶対ない、か。
まあ、大ちゃんこの頃また思春期やもんね。 そりゃ、からかわれると...嫌だよね。
でも...絶対ないって言われると そう思われてなくても
今の僕には結構くるなぁ...。
今日はもう何してもダメだ。 そんなすぐに過去なんて変えられない。
そう、踏ん切りがついて僕は帰ろうと立ち上がる。
すると...
警察
流星
警察
流星
警察
やばっ!もうそんな時間?! 今から家に帰っても...終電あるかなぁ。 そう思って立ち去ろうとしたが 警察に捕まっても動けない...こうなったら...
流星
僕は大声を出して走って行った。
警察
大吾
正門
大吾