赤side
暗い
声が出ない
何かが聞こえる
誰…?
泣いているの…?
誰なの____?!
怖い
何も見えない
助けて_
__わ…?
誰か_!
青
莉犬!
赤
っ、
ハッと目を見張る
また、あの夢…
ドクン、ドクンと心臓がうるさい
黄
莉犬、大丈夫…?
汗をかきながら声がした方を向くと眉を下げて心配そうに俺を見つめている
黄
うなされてたけど…
赤
…大丈夫
無理矢理笑顔を貼り付けて、時計を見る
時刻は12時で、丁度昼休憩が始まった頃だった
カタンと椅子から立ち上がる
赤
お昼食べに行こっか
青
……うん
俺が歩き出すとその隣に2人も着いてきて俺は教室を出た
背後から感じる視線に無視をして
赤side
生徒会室について各自お弁当を広げる
ころるぅは相変わらずお揃いのお弁当を美味しそうに食べている
俺は鞄からヨーグルトを取り出してそれを口に運んだ
青
莉犬くん今日もそれだけ?
赤
あんまお腹空かないんだよね
黄
ちゃんと食べなきゃだよ莉犬
とは言いながらも強要してこない所が俺にとっては救いだった
赤
あははは…あんまり食に興味なくてさ
黄
またそんなこと言って〜
黄
やっばり莉犬の分も明日から作ってくるべきか…?
ボソボソと顎に手を当てて考えるるぅとくんに丁寧に断りつつ、ふと考える
赤
……最近視線を感じるんだよね
青黄
……え?
どうやら口に出ていたらしい
慌てて誤魔化そうとしたが2人の表情がそうはさせてくれなかった
青
…どういう事?
赤
……言ったままだよ。最近視線を感じる
黄
僕たちが気付かないってことは莉犬個人に向けられたものか…
青
すぐあの人に聞いてみる
赤
いやいやいや、俺の勘違いかもしれないし…っ
立ち上がったころちゃんを必死に止める
青
勘違いな訳ないでしょ
と言いつつ再びソファーに腰掛けてくれたころちゃんに胸を撫で下ろした
赤
だって視線を感じた方を見ても誰もいないんだよ…?
黄
…て事は相当な腕って事か…
何故もう犯人が居る事になっているのだろうか
黄
………莉犬。暫くの間は1人で行動しちゃダメだよ
赤
……うん
青
…まぁ、1人の時間の方が難しいと思うけどね。僕たちがいるし
バナナ・オレを飲みながら自慢げに言うころちゃんにるぅとくんが頷く
黄
確かに。今朝みたいに莉犬が1人で屋上にいる時と家にいる時以外は必ず僕たちが付いてるし
黄
なんなら家隣だし
青
いつ1人になるのか、そいつは見計らってるんだろうね
赤
えぇぇ…でもまだ居ると確定した訳じゃないs
青黄
居るよ。絶っ対
赤
(ハモらなくても…)
その後話し合いは続き、念のため今日から交代で俺の家に泊まる事になった
それぞれがお昼を食べ終わり、昼休みの残り時間を過ごしている時だった
コンコン、とドアを叩くノックが聞こえた