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テラーノベル(Teller Novel)

さくら

せっ…先輩!

さくら

実は……先輩の…こ……とが!

さくら

す…す……す…

さくら

あぁぁぁぁっ!

さくら

うぅ…言えないよおー

さくら

もう先輩は卒業しちゃうから……時間ないのに

さくら

どうやったら確実に成功するかなぁ……

さくら

あ、プレゼントとか…?

さくら

でも、なにあげたらいいのかな……?

さくら

うぅーん……

さくら

結局分からずじまいだよ…

さくら

ネットで調べてみよっと

大切な人に気持ちを伝えるコツ

告白したいけど勇気がない!

そんなとき、ありませんか?

今回はとっておきのコツを解説します!

さくら

これなら……分かりやすそう

ズバリ!愛をカタチにする!です

さくら

愛を、カタチに?!

どういうことかと言いますと…

さくら

愛を、カタチに、か……

さくら

よくわかんないけどなぁ……

さくら

やっぱプレゼントかな

さくら

どんなのが喜ばれるんだろう…

脳内にこれまでの記憶がフラッシュバックのように蘇る

何を渡したらいいか考えていると

妄想の中での先輩が優しくさくらに微笑んだ

ドクン

動悸がする

先輩の事を考える度に

ドクン

彼女に、恋の音が伝わる

カタチが鳴っている

ドクン

鼓動が速くなる

胸の奥で、恋を知らせる

さくら

……

さくら

愛をカタチにする……

さくら

分かった、気がする…!

さくら

これで、上手くいくんだ…

もう誰にも渡さないから

彼と出会ったのは1年くらい前

廊下ですれ違った時

ふわりと、恋の風が吹き抜いた気がした

ふりかえれば彼が背筋を伸ばして歩いている

授業中も、真面目に、堂々としていて

そんな姿につかれたの

姿勢 礼儀 声 顔 眼差し 仕草

全てが私の好みだった

彼のことならなんでも知っている

何時に家を出るか

女性のタイプはなにか

何時に寝るのか

瞬きの回数

歩数

なんでも知ってるの

幸せそうな彼が好きだった

でも、いつ頃からは

いつも何かに怯えるようになった

話しかれられても無反応

小刻みに震え、目の下に隈ができた

何かあったのではと

とても心配した

そして決意した

私が

守ってあげなくちゃって

支配欲

独占 護衛 告白

ここまで来ると止まれなかった

先輩のために、整形したんだ!

え、やりすぎじゃね?

怖、噂によるとストーカーしてるとか……

これでok貰えるかなっ!

好き、全部好きだから

全部、彼のために捧げたいから

あー疲れた!

玄関前になにか…

……は、箱?

開けてみよっ…

ひっ?!

「彼」は驚愕した

辺りに血溜まりが広がっていく

な、なに………こ……れ…

パサリと、紙切れが落ちる

そこにはこう書いてあった

先輩へ 愛のカタチ、受け取ってくれましたか?

と……

END

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