転生の神レナトゥス、愛称レナの1日は

だいたいこの一言で始まる

と悲痛に叫んでいる

だと言うのに今日は

その理由は━━━━

ベリートット王国

それは数千年前に出来たとある最強の王様のおかげで栄えた大きな国

膨大な力を持つ王と、こちらも最強な魔法使いがいたおかげで未だに賑やかである

その二人とも、ベリートットに送ったのはもちろんレナだ

そして今回のシャベリア

圧倒的な強さを持つあの王と魔法使いを此処シャベリアからベリートットに連れていってしまったため

その後南北に分かれてしまい格差が広がっていた

が、その魔法使いには兄弟がいてそちらは此処に残したためバランスを保ち

おかげでシャベリアにも唯一の魔法使いを残すことができた

またもう一人の王の子孫が生まれる際

そこにアースから来た一人の魂を入れ、シャベリアを揺るがした

そのために男尊女卑や差別の強かった国が平和に変わった

そう、今回も以前と同じように二人の"救世主"を生み出したのだ

今まで私の声が聞こえ、姿が見えたのは

あのベリートットの王様とそのお友達(?)だけだったな

たぶんたった一、ニ千年前ほどの話だったと思うけど…

それでも、生命一つは持たないんだよね

そうして私は彼女をシャベリアに飛ばす

私の仕事は何千、何万といる死者から転生させる価値のある者を選ぶこと

それが元と同じ国でも何でもいい

だけど、きっちり生前の記憶を消さなきゃいけない

そういえば説明してなかったね

このデスというのは死神で

毎朝私と全く同じ資料の中から完全に死へと送るやつを選んでる

だから私と被ることも多くて…

こうして私はまた1人の魂を送った

そんな私の肩をがしっと掴む

私はにま〜っと微笑んで言う