やった

最低な事をしてしまった

サツを、見殺しにした

私は,,,

現場を見てしまった私とアクくん。

まだ見てないだけ、スピカは幸せなのかもしれない。

スピカとアクくんの方から、 鼻をすする音がした。

,,,最低だ、私

辛くて怖いからって、 スピカに八つ当たりして。

サツを見殺しにして。

知らないよ、 そんなの

私もスピカもアクくんもサツも

ただ、幸せに生きたかっただけなのに。

誰かが勝手に奪える物じゃないのに

今、さっき

私の勝手な行動で、一人の命を奪った。

あそこで行けば、サツはまだ生きてたかもしれない

罪悪感と恐怖に押し潰されそうな沈黙の中。

私達三人は、地べたに座り込んでいた。

サツが死に、これからどうすれば良いのか。

行く宛も無いのに、外に出たのだから

きっと,,,私が来なければ、サツはまだ生きていた

私がきたから、脱獄する事になって、あんな事になった

私って、 生きてる意味,,,

無いか、そうだよね。

,,,そう、だよね,,,

……これからどうすれば良いんだろう

そう思ってた、次の瞬間

スピカを守るようにして立ちふさがったアクくんの肩に、

女の人の、鋭い爪が食い込んだ＿＿＿＿