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テラーノベル(Teller Novel)

その声は…!

???

えへへ、バレちゃった?

鍾離

どうだ、似てるか?(偽パイモン声)

ちっとも笑

平蔵

おやおや?偽パイモンがここに紛れ込んでいるみたいだ

万葉

まさか鍾離先生だったとは…てっきりウェンティ殿とばかり…

ゴロー

そんな遊び心があったなんて…

鍾離

ごほん

鍾離

そんなことより、お前たちここで何してるんだ?

えっと……

そんなことより!鍾離先生こそ何してるですか?

鍾離

俺か?

鍾離

俺は散歩だ

散歩?俺達もだよ!

ね!万葉!!

空が笑顔で万葉の方を見るが、万葉は突然話を振られて顔が引き攣る

万葉

そ、そうでござるな…

鍾離

ほう、そうか

鍾離

では、今は授業中のはずだが散歩しに来ていることに対しては

鍾離

どんな考えを持っているんだ?

あっ…

万葉

ゴロー

ど、どうするんだ…??

平蔵

っ…

平蔵

こ…ここは…

万葉

逃げるが勝ちでござる!!

ゴロー

はぁ!?

えっ!?な、何言ってんの!?

驚く空をゴローが手を引く

ゴロー

さぁ行くぞ!!

ちょっ!待ってよ!評価が!!

空が引き止めるも虚しく、3人はさっさと退散していく

鍾離

……

???

チッ…逃しちゃったか…

ティナリ

空だけなら絶対行けると思ったのに…

鍾離

はぁ…いつまで俺はこうしていればいいんだ?

ティナリ

先生も空と話したいだろう?協力してくれてもいいじゃないか

鍾離

だが俺にはデスクの上にある書類が待っているんだ…

ティナリ

ティナリ

校外に出ている生徒を放置するのが教師なんですか?

鍾離

くっ…確かにお前の言う通りだ

鍾離

ここは従おう…

鍾離

だが、もし夕方になるまでにアイツらを見つけられなかったら

鍾離

タダじゃ済まさないぞ

ティナリ

はいはい、わかってるよ

ティナリ

空は絶対僕が…!

鍾離

……

鍾離

(そういえば、あのパイモンのモノマネの時)

鍾離

(どこからか笑い声が聞こえると思っていたが彼だったのかもしれない)

鍾離

(木の上から聞こえるからてっきり鳩でもいるかと思っていた)

県外

ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…

ゴロー

はぁっ…はぁっ…

平蔵

万葉、もうちょっと行く?

万葉

いや、やめておいた方が良さそうでござる

万葉

空とゴローがもうダメなようだ

も、もう無理ー

走りで2時間も県外走ってるんだから走りたくないよ…!!

ゴロー

こ…今回は…空に同意する…

足痛いしもう歩けないー!!

絶対靴擦れになったよ〜!

万葉

!? それはいけない!

万葉

すぐ脱ぐでござる!

えっ!?でもここ道路だし…

平蔵

じゃああそこの河川敷で休もう

河川敷

いっ…!

万葉

うむ…豆ができておるな…

えぇ…最悪…

ゴロー

痛そうだな…

ゴローのしっぽがきゅっとなって目を固く瞑る

平蔵

血豆になるかもしれないから空はおんぶだね

えぇ!?それはやだ!!

平蔵

血豆ができてもいいの?

それはやだけど…

でも…

ゴロー

ゴロー

空!俺に乗れ!

え?

平蔵

ちょっと!僕もいるんだけど!

万葉

拙者に乗るといい

え〜…

ゴロー

2人はやましい事があるかもしれないが

ゴロー

俺はお前を守ること以外何も考えない!

ゴロー

信じてくれ!

ゴロー…

平蔵

やましいってなんだい!?聞き捨てならない!

平蔵

万葉だけならまだしも僕も巻き込むなんて…!

万葉

平蔵殿?どういうことでござるか?

万葉

拙者はやましい思いなどない!!!

万葉

空を守りきることが拙者の使命でござる!!

万葉

空!拙者の手をとってくれ!

はへぇ…

平蔵

いい?!空!

平蔵

君のことを1番よく知っている僕がいるんだ

平蔵

君の辛さも悲しみも分かち合える最高の友の背中に身を任せるのも

平蔵

いいかもしれないよ

平蔵

さぁ!僕の手をとるんだ相棒!!

……

ゴロー

空!

万葉

空!

平蔵

空!

空が3人に手を伸ばそうとした時、いきなり入ってきたやつがバシッと3人の手を薙ぎ払う

平蔵

いったっー!!!!

ティナリ

空!!!

ティナリ!?

ティナリ

よかった…無事?

う、うん…無事だけど…

ティナリ

本当に?怪我は?

ティナリが空の手を優しくとり空の身体に傷がないかくまなく探す

ティナリ

ん?足が痛いの?あんまり地面に着けるように立ってないけど…

えっ…?

平蔵

(怖っ!一瞬で気づいた…)

万葉

(逃げるべきか迷うでござるな…)

ゴロー

(に、逃げるか…??)

鍾離

凄い観察力だ…

ティナリ

あっ…!!凄い豆…空、痛かったよね

ティナリ

こんなになるまで走らせるなんて一体なんてことしてくれたんだ

ティナリ…

ティナリ

はぁ…空、あとで2人でお話しよう

ティナリ

ほら、早く乗って

ティナリがおんぶできるように中腰になる

……

ありがとう…

空が素直にティナリに従っておんぶされる

ティナリ

さ、帰ろう

うん。ありがとうティナリ

ティナリ

ふふっ、いいんだよ。

ティナリ

君に一番信頼されてるのは僕って知ってるからね

平蔵

なっ…!!

万葉

……

ゴロー

むっ…

ティナリ

空、靴脱いでいいよ

ティナリ

痛いだろう?

でも、そしたら靴持たないと…

鍾離

俺が持とう

いいの…?

鍾離

嗚呼、構わない

そう言って鍾離が豆に気をつけて空の靴を脱がし自身で持つ

先生ありがとう

鍾離

嗚呼。

ティナリ

じゃあ空、帰ろう

ティナリ

今日の夕食はシチューだよ

ホント!?やったー!

空とティナリ、鍾離が和気あいあいとしながら3人を置いて帰っていく

平蔵

負けたね…完全に…

万葉

次の手を考えなくては…

ゴロー

はぁぁぁぁ…怖かった…

3人が後悔している時、3人同時にスマホの着信音量がなる

ゴロー

ッ〜〜〜!!!

ゴロー

やられた〜!!!

万葉

やってしまったでござる…

平蔵

そういや忘れてた…内申…

万葉

ゴロー

平蔵

ゴロー

どうしよう…(泣)

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