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熱中症編
蒼介
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夏もいよいよなこの頃。
今日はいつもより暑い。
そんな中、外で体育祭のダンスの練習をしてた。
凛
友達と愚痴を言いながらダンスを何度も通す。
友人1
体操服の襟をパタパタとしながら面倒くさそうに友人が言う。
それなぁと同調して立ち位置確認をする。
凛
突然襲う目眩に頭を抑えた。
友人1
凛
そこまで言った瞬間目の前が暗くなり
その場に倒れ込んだ。
友人1
慌てて友達が駆け寄ってきた。
周りの生徒もこちらに心配気な視線を向ける。
先生
凛
みんなの声が段々と遠のき、
周りがだんだと見えなくなってきた。
先生に持ち上げられた感覚があった次の瞬間には、私の意識はなかった。
次に目を覚ましたのは白い天井の下だった。
保健の先生
保健の先生
保健の先生
保健の先生
凛
保健の先生
保健の先生
保健の先生
凛
先生が扉を占めると冷房の音が静かな保健室に響いた。
凛
暇になった時間することがなく鼻歌を歌っていると
しゃっと隣のカーテンが開けられた。
人がいるとは思わず、びっくりしてそっちを見ると蒼介が頬杖をつきこちらも見ていた。
蒼介
凛
凛
蒼介
蒼介
凛
凛
蒼介
蒼介
体を起こそうと体を動かすと目眩がして頭がガツガツと叩きつけられてるような気分になった。
蒼介
蒼介は起き上がり私の横の椅子に座った。
蒼介
凛
蒼介はベッドの横に置いてあるカバンからお茶を出すと
蒼介
と言って差し出してきた。
体を起こすのを手伝ってもらい
蒼介の水筒に口をつける。
蒼介
蒼介
凛
私が俯くと蒼介の手が私の前髪に触れた。
その手は私のくしゃくしゃな前髪を優しく整えた。
蒼介
蒼介
ゆっくりと蒼介の方に体を動かす。
すると蒼介は何も言わずに私をぎゅっと優しく抱きしめた。
凛
蒼介
蒼介
蒼介は体をゆっくりと離すと
蒼介
そう言って小指どうしを絡めた。
凛
蒼介は優しく笑って頭をぽんぽんと撫でてくれた。
保健の先生
蒼介
蒼介
そう言うと蒼介は手をひらひらして教室へ戻った。
先生が帰ってきた時に蒼介が耳元で言った言葉。
蒼介
いつもに増して頼りがいがある蒼介がとても愛しく思えた今日この頃。