その日はいつも通りの朝だった。
そしていつも通りLINEを開いた。
〇〇
おはよう☀
そうや
おはよって
こうが
おは
こうが
よ
さや
おはよ〜
こうが
そいえば今日夜通話するからみんな
こうが
はいって
〇〇
聞き専だけどはいるわw
そうや
もちろんはいるよってー
さや
おけみ
そして、
またいつものように話が始まり
夜が来た。
こうが
朝のことなんだけど
そうや
あ〜うん
さや
ん?
こうが
俺ね、病気なんだ。
〇〇
え?
そうや
は?
さや
ど...どゆこと?
こうが
それで今日病院行ったら
余命半年だって。
〇〇
嘘で...しょ?
そうや
こうががこのタイミングで
嘘つくわけないよ。
さや
え...
こうが
けど、手術すれば治るかもって。
けど、治る確率は50%。
〇〇
何の病気なの?
こうが
俺もわからない。
〇〇
どゆこと?
そうや
え?
こうが
今まで誰もなったことない病気
らしいんだ。けど。治療法は今まで
あった病気と同じかんじできるらしい。
〇〇
そうなんだ...
さや
こうがが病気...?
こうが
本当はわかってすぐ言いたかったけど
言いにくくて...
そうや
だよな...
こうが
もうちょっと早く分かってれば
薬でどうにかなったらしい。
〇〇
なんか、異変なかったの?
こうが
なんか頭痛がずっと続く感じはあった
〇〇
そんときにすぐ病院行ってたらよかったのかもね...
こうが
ごめん
そうや
ちょっと頭冷やしたいから
でかけてくる。
さや
行ってらっしゃい。
そうやが外に出て目の前の
横断歩道を渡ろうとした時。
そうや
え?
こうが
(キキーッ)
みんなの携帯のスピーカー越しに
急ブレーキをかける音が鳴った。
それと同時にそうやのマイクが音を拾わなくなった。