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テラーノベル(Teller Novel)

教室へ入った。

クラスの人たちは黒板の前に集まってザワザワしている。

愛璃ーアイリー

……!?

目を疑った。

愛璃ーアイリー

なにこれ……。

珠夢ーミムー

愛璃、おは──

珠夢ーミムー

……よ?

視線は一斉に珠夢ちゃんへ向かう。

珠夢ーミムー

は……?

しばらくの間、黒板をジッと見つめていた。

珠夢ーミムー

っ……!

愛璃ーアイリー

ま、待ってください!

クラス中の視線に耐えきれなくなったのか、教室を飛び出してしまった。

慌てて後を追いかける。

愛璃ーアイリー

み、珠夢ちゃん……!

珠夢ーミムー

……。

珠夢ーミムー

どうしてバラしたんじゃ。

愛璃ーアイリー

え?

珠夢ーミムー

なんであんなことしたのか聞いとるんじゃ!

愛璃ーアイリー

違います、私じゃありません!

パチンッ!

 

 

 

左頬に痛みを感じた。

珠夢ーミムー

じゃあ、他に誰がいるんじゃ。

そう私に問い詰める。

無理もない。

あの時あの場所にいたのは2人だけで……

 

 

 

……。

有珠ちゃん?

 

このことを話したのは有珠ちゃんしかいない。

 

 

そんなわけないよね。

だって私たちは友だちだから。

こんなことをする意味なんてない。

珠夢ーミムー

結局、愛璃もわしのこと馬鹿にしとったんじゃろ?

愛璃ーアイリー

そんなわけ……!

珠夢ーミムー

馬鹿にされたことよりも、変な目で見られたことよりも、

珠夢ーミムー

裏切られたことが一番悲しい。

愛璃ーアイリー

……。

珠夢ーミムー

もう、大っ嫌い。

 

 

愛璃ーアイリー

ごめんね。

愛璃ーアイリー

でも、私は本当に知らないのです。

去っていく珠夢ちゃんの後ろ姿を見つめることしかできなかった。

独 り ぼ っ ち の お 呪 い

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コメント

10

ユーザー

そ、そんなバナナ

ユーザー

展開が好きすぎて髪の毛10本ぐらい抜けたんですけどどうすればいいですか

ユーザー

嘘でしょ…予想外… こんな作品だったとは…

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