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1話目からずっと涙が止まりません続き待ってます
続きありがとうございます 簡潔に言うと神です ありがとうございました(?) 今日常組見てたから皆のセリフが いつもより本人の声で 聞こえてもっと悲しくなるよ… この話好きすぎます! てかよりもとさんが好き過ぎる (突然の告白・長文ごめんです)
ぺんさん、 考えすぎには気をつけよう()
あれから寝てしまっていた
日付が変わる
それは彼の記憶のリセットでもある
また……1から……
ぺいんと
ぺいんと
どのくらい寝たのだろう
もう外は明るかった
ぺいんと
当たりを見渡すと、そこにはメモが置いてあった
あれ?俺こんなとこに置いたっけ
ぺいんと
看護師さんからの伝達かと思いとりあえず開けてみる
ぺいんと
そこには
「○月○日トラゾーに会った」
と書かれていた
ぺいんと
カレンダーを見る
メモに書かれていた数字は昨日の日付だった
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
昨日の日付とトラゾーという文字
トラゾーって……?
ぺいんと
捨てようとしたがその手は止まった
どうやら反射的に停止したらしい
何かありそうな気がする
ぺいんと
しばらく持ってても何もわからなければ捨てればいい
俺はメモを元の場所へ戻した
ぺいんと
大きく伸びをする
体が少々痛むなぁ
早く元の俺になりたい
ぺいんと
元の俺……
ふと思ったことだった
なのにどうしてこんなに突っかかるんだろう
俺自身、なんだか不思議な感じはする
元の俺って……
クロノア
しにがみ
今日は僕の日
ずっと会いたかったぺいんとさんに会える
それだけで嬉しかった
トラゾー
しにがみ
正直不安だ
でもなんだかいけそうな気がする
クロノア
しにがみ
ぺいんとさん……
コンコンコン
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ガララララ
しにがみ
大きく名前を呼んだ
あの時の…事故の時のように
ぺいんと
ぺいんとさんの頭にはハテナが浮いている
それはそうだよな
初対面の人が急に大声で名前呼んだら…それはキョドるよね
しにがみ
この間先生に言われた通りに、初対面という設定でいく
無茶なことしてぺいんとさんを困らせたくないから
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
まさかの展開だ
なんで…トラゾーさん…覚えてるの…?
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
お互い困惑状態だ
ぺいんと
しにがみ
1枚の紙切れを僕に渡してくる
そこには昨日の日付とトラゾーさんの名前があった
おそらく昨日書いたのだろう
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
どうしてそういつも謝るんですか
誰も悪くないのに
悪いのは僕だけなのに
クロノアさんの言っていた通りだ
やっぱり……辛い
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
やめてよ
そんなキラキラした目で僕を見ないで
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
事故のことまで忘れてしまっている
しにがみ
ぺいんと
やるせない。こんなの。
なんでこんなにぺいんとさんは辛い思いしてるの?
被害に遭うのは…僕じゃダメだったの?
僕が……僕がっ……!!!
しにがみ
ぺいんと
涙が込み上げてくる
「僕が気づいていれば」
その憎しみと苦しみと悔しさ…いわゆる負の感情が僕を締め付けてくる
ぺいんと
しにがみ
ぽろぽろと涙を流す僕を光を失った瞳が見つめてくる
ぺいんと
しにがみ
何か言いたげだ
なんだろう
ぺいんと
しにがみ
急に突拍子もないことを発言してきた
そこら辺の部分は今までと変わっていなくて嬉しい
しにがみ
つい興奮して身を乗り出してしまう
その反動にぺいんとさんは驚いた表情をしながらも話を続けた
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
無理を強要してしまったかもしれない
一生懸命君は思い出そうとしてくれている
ーでも
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんとさんはハッとした表情をして見せた
それでも構わず僕は口を開く
僕のことを忘れないうちに、伝えたいことは全て話しておきたい
しにがみ
しにがみ
一生懸命冷静を装う
他人から見たら全くそう見えないと思うが
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
どうせ寝たら忘れるくせに
しにがみ
○月✕日 しにがみ
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
ぺいんとさん
僕は君に何をしてあげられただろうか
そして今何をしてあげられるだろうか
"記憶を戻すための手段"
その答えはまだまだ導かれそうにないです
もう少し。僕と付き合ってください。
わがままばかりですみません
でも、もう少しだけ。
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
聞きなれた呼び方
急にどうしたのだろう
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
そんなことか
でもこんな話、初対面の頃もしたな
懐かしい
あぁ、そうか。もう僕らは初対面なのか
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
あと少しだけ
もう少し頑張ってください
僕も頑張りますから
楽にしてあげますから
「僕が絶対元に戻してあげますから」
その言葉が俺の心に引っかかる
今朝、自分自身もそれについて考えていた
「早く元の俺になりたい」
たった一瞬、ふと頭に思い浮かんだだけの言葉
こんなにも突っかかるなんて
そしてさっきの人の言っていた「元に戻してあげます」
俺の考えていたこととぴったりリンクした
不思議すぎる
こんなにも偶然があっていいのか
なぜなんだろう
じゃあ今の俺はなんなんだ?
俺は……誰なんだ…?
ぺいんと
本当の自分の正体が分からなくなってきた
俺は俺じゃないのか?
じゃあここにいる俺は誰なんだ?
確かに今までとは違っている自分がいるのは分かる
だけどそれの原因、正体が全く不明だ
誰だ
ぺいんと
それにしてもさっきの人
僕って言ってたな
女の人っぽいけど
ぺいんと
ぺいんと
そこでまた突っかかる
ではなぜさっき俺は「くん」をつけた?
俺はさっき「「さん」よりも「くん」の方がしにがみくんっぽい」と言った
なんであの時は違和感なく「くん」をつけたのか
今の俺なら間違いなく「さん」のままだっただろう
それに女性相手なら多少しどろもどろする
でも違かった
今の俺はあの人を女だと認識した
でも先程の俺はあの人を男だと認識していた
なぜさっきはあんなに違和感なく「男」と認識し、「くん」をつけたのだろう
ぺいんと
ぺいんと
きっと今の俺ではない俺との記憶だろう
でも……
なんの記憶だったんだろう
おかしいな
俺との記憶ならすぐに思い出せてもいいはずだ
でも思い出せない
なんで
どんな俺であろうと結局は
全部「俺」のはずなのに
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと