TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

ナーチェス

今戻った

サヅキ

おかえり〜

サヅキ

あれ?おぶってるのって…

ナーチェス

ちんちくりんだよ

サヅキ

やっぱり心配だったんだね

ナーチェス

んなわけねぇだろ

ナーチェス

たまたま付近を見てたらコイツが襲われてたんだ

ナーチェス

見つけちまったとなると助けてやらねぇとだろ?

ナーチェス

それで渋々助けたんだよ

サヅキ

とか言って本当はずっと探し回ってたんでしょ?

ナーチェス

ぶち転がすぞ?

サヅキ

そんなに怒らなくてもいいじゃないですか〜

ナーチェス

とりあえずこいつ重いから家に捨ててくる

サヅキ

自分の家のベッドに寝かしてあげてくださいね〜

ナーチェス

なんで俺の寝床をこいつに奪われないと…

サヅキ

ぶつくさ言うけど結局優しいんだよな〜

ナーチェス

なんか言ったか?

サヅキ

いえ?何も〜

ナーチェス

はぁ…手間のかかるガキだなこいつは…

ナーチェス

とりあえず寝かしといたが今日俺どこで寝ればいいんだよ…

神様

あー…あー……

神様

ワシの声聞こえてる?

ナーチェス

んだよこんな時に…

神様

サヅキの方は?

ナーチェス

あいつも家だろ

神様

じゃあサヅキの家に行ってくれ

ナーチェス

なんでだよ?

神様

そこで色々話してやる

ナーチェス

めんどくせぇ…

サヅキの家

ナーチェス

邪魔するぞ

サヅキ

こんな夜分にどうしたのさ?

ナーチェス

くそジジイがここに来いってな

神様

2人とも居るな?

サヅキ

ここ僕の家ですからね

神様

さてそれではちょいと真面目な話でもしよう

神様

以前お主らが出会った魔族を名乗る男がいたはずじゃ

ナーチェス

あぁ…

サヅキ

少し前にまた会って戦ったしね

神様

そやつはどうやら本当に魔族で間違いなさそうなんじゃよ

ナーチェス

だが、そうなるとジジイが嘘をついたという事になるが?

神様

いや信じて貰えぬだろうが本当にワシはお主ら2人しかこの世界に誕生させていなかった

神様

だが、実際は違っていた…

神様

ワシはそれが気になりその男について調べる事にした

神様

そしてその結果を今ここで話そう

サヅキ

あの男は何者なんですか?

神様

名はまだ分からない…

神様

一応今回は【X】としよう

神様

そやつの生みの親はワシ以外の神じゃ

ナーチェス

ジジイ以外の神だと?

神様

ワシは創世神と言われる神で

神様

世界を作り上げる事が可能な神なんじゃ

神様

他にも知恵の神 力の神 勇気の神

神様

まだまだたくさん神は存在する

サヅキ

でも、創世神は貴方だけなんですから他の神に作られたという説明は少しおかしくないですか?

神様

そこなんじゃよ

神様

ワシ以外に何かを創ると言う神は存在しない

神様

にもかかわらず現在お主ら以外の知的生命体が産まれ落ちている

神様

そこでワシはいくつかの可能性を考えた

神様

まずひとつはワシが記憶にないだけでワシ自身が産み落とした説

ナーチェス

いやもうそれだろ

神様

そう思うかもしれんがそれだと少しばかり矛盾が生じるんじゃ

神様

ワシはこの世界を創ったすぐあとにお主らを呼び起こし創り上げたばかりのその世界に産み落とした

神様

実はこの時点で既にそのXは存在していたんじゃ

サヅキ

じゃあ世界創った時に魔族も産まれたんじゃないんですか?

神様

その可能性も考えたがもしそうならばお主らを呼び起こす必要はなくないか?

神様

少なくともサヅキは呼び起こす必要は無かったはずじゃ

サヅキ

まぁ…確かにそうですね

神様

だからワシが記憶にないだけという可能性はかなり低いんじゃ

ナーチェス

その辺のことは俺らには分からねぇからどうも言えねぇけど

ナーチェス

俺らが分からないという事はそこに嘘を練り込んでもバレないということじゃねぇか?

神様

ほんとにお前はワシを信用してないんじゃな

ナーチェス

あらゆる可能性を考えておくことも大事だからな

神様

やれやれ…

サヅキ

他の仮説は?

神様

他の可能性はワシの知らぬ神が存在しているかもしれぬということじゃ

ナーチェス

新参者って奴か?

神様

そうじゃ

神様

神というものは2種存在する

神様

1種はワシのように世界を創るにあたり元から存在する秩序のようなもの達じゃ

サヅキ

例えば?

神様

世界を創りあげる創世神

神様

時を刻む時械神

神様

陽の光を与える太陽神

神様

まだ数名いるがこんなところじゃ

ナーチェス

なるほど…

ナーチェス

世界という場所が存在するために必要な能力を持っているものたちのことか

神様

もう一種は知的生命体が願うことで生まれた新たなる神じゃ

神様

例えば子宝に恵まれたいと誰かが強く願った

神様

その願いが天界に届きその願いを叶えるためだけの存在として生まれる

神様

そんな事がよくあるんじゃよ

ナーチェス

知性ある者の願いが神という形で具現化するって事だな

神様

そういう事じゃ

神様

それでもしかすると生命を誕生させる という願いを何者かが願い

神様

それで誕生した神があの世界にXを産み落としたという可能性じゃな

ナーチェス

その話が本当ならなかなか厄介だな

神様

ワシのようにあらゆるものを誕生させるではなく

神様

ひとつのものに対して誕生させるという方が力としては強い

神様

だからワシがお主らを呼び起こしてるその間にその神が産み落としたのかもしれん

サヅキ

ひとつの能力に特化したやつですか…

ナーチェス

凡庸性はあまりないがそのとがったパラメータは少し脅威だな

神様

ワシはこの説が1番強いと思ってる

神様

そして最後にワシの創世神としての力を他の神が扱ってるという可能性じゃ

サヅキ

そんなことできるんです?

神様

可能じゃ…

神様

それこそさっき言ったひとつの能力に特化したものならばな

ナーチェス

今回の場合だと他者の能力を無断で使用する能力の持ち主がいるかもってことだな

神様

その通りじゃ…

神様

もしその力を使う者が居たとなるとまずいことになる

神様

ワシの目標は平和な世界を創ることじゃ

神様

しかしワシの能力を無断で使用する者の考えは恐らく破壊じゃろう

神様

もしそうならばまたこの世界は戦争が起き、数多の命が失われ…そして………

ナーチェス

また世界が崩壊するってことか…

神様

まだ目的が何なのかは分からない

神様

だが、ろくな考えはしてないじゃろう

神様

なにせ攻撃的な性格をした知的生命体を作りお主らを襲わせたのだからな

サヅキ

どうやらのんびりと文明を築き上げてる場合じゃなくなってきたね

ナーチェス

ちっ…

ナーチェス

正直このゆったりした生活嫌いじゃなかったんだけどな

神様

ワシ以外にこの世界を監視する神がいる可能性が出てきたか…

神様

お主らはそのXの事を頭の片隅にでも入れて置いてくれ

神様

一応ワシらの目的は平和な世界を創ること

神様

それだけは絶対忘れるんじゃないぞ

ナーチェス

分かった…

サヅキ

厄介なことになってきましたね

ナーチェス

近いうちにこの創世神の力を使って楽に海までの道を作ろうと考えてたが…

サヅキ

逆に考えましょう

サヅキ

こちらがどんどん文明開化させていけば

サヅキ

その神はそれを潰そうと刺客を呼んでくるはずです

ナーチェス

なるほど…

ナーチェス

築き上げる文明を囮にしようってことだな

サヅキ

そうです

サヅキ

まずはこの大陸に街を作る事にしましょう

新たな存在が判明した…

その者の目的は未だ不明だが分かることは1つある

破壊を求めているということ…

気ままでゆったりとした生活を送ることが難しくなってきた2人であった

世界滅んだので創り直しになります

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

4

ユーザー

初めて神様がかっこよくみえたきがした((((((((((((

ユーザー

たまに真面目な話は混ぜていかないとね

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;