フェリックスとワトリーはピアノ教室のドアを開く
中からは優雅なメロディーと共に
経験豊かなピアノの先生マリアンヌが現れた。
フェリックス
こんにちは。私はフェリックス・シャープクロウと申します
ピアノの先生ですか?
マリアンヌ
はいそうです。何か御用ですか?
フェリックス
実は、あなたの教え子について聞きたいのです。
ミミちゃんという名前です。彼女が行方不明になっているのですが
あなたは彼女について何か知りませんか?
マリアンヌ
ミミちゃんの事ですね。彼女は私の教え子の中でもとても優秀で、
ピアノの練習にも熱心でした。行方不明になった事はご両親から
伺っています。私もとても心配しています。
フェリックス
そうですか、優秀だったんですね。
では、彼女のピアノの練習以外に、
他に何か変わったことはありませんでしたか?
マリアンヌ
変わったことと言えば、彼女は最近、
歌のレッスンも受けたいと言っていました。
フェリックス
歌のレッスンですか。歌も好きなようですね。
マリアンヌ
それもありますが、会いたい人がいるからだと言っていました。
フェリックス
会いたい人がいると言うのは、
もしかしてアイドルのオリバー君のことですか?
マリアンヌ
それが。。。
マリアンヌ
実は…ミミちゃんからは内緒にしてほしいと言われていたのですが、
どうやら人間のアイドルに興味を持ったようなのです。
彼に会うために歌を上達させたいと思っていたようです。
フェリックスとワトリーは目を合わせ、
刺激的な新事実と共に、深い謎に包まれる感覚に浸った
フェリックス
人間のアイドルですか。それは珍しいですね。
彼の名前は知っていますか?
マリアンヌ
知っています。
彼の名前は「エドワード・ランサム」と言って、とても有名な歌手です
フェリックス
ふむ、ふむ。それは興味深いですね。
人間のアイドルのことを知っているのは先生だけですか?
マリアンヌ
ええ、多分そうだ思います。ご両親にも内緒にしてほしいと言ってたので。でもその話と何か関係があるんですか?
フェリックス
いえ。まだわかりません。
マリアンヌ
どうか、ミミちゃんを見つけてください
フェリックス
はい、何かあれば連絡をください。
ワトリー
人間のアイドルに興味があるとは
驚いたのだ!
フェリックス
ミミちゃんは好奇心旺盛のようだね。
ワトリー
でも親友のりりーちゃんはそんなことは言ってなかったのだ
フェリックス
そうだね。両親や親友にも内緒にしていたようだ
フェリックス
彼に会うために歌を上達させたいと言っていた。
もしかするとダイエットもそのためかもしれない。
ワトリー
でもなぜ歌が上手くなると人間のアイドルに会えると思っているのだ?
フェリックス
何かしらの理由があって、そう感じたに違いない。
ワトリー
謎なのだ
ミミちゃんが心を寄せる人間のアイドル「エドワード・ランサム」
その微かな手がかりが、彼らを真実へと一歩近づけるかもしれない。
フェリックスとワトリーはさらに調査を進めるのでした
つづく
ピアノの先生マリアンヌ
その温かくも厳しい指導法で生徒たちから信頼されています