こんな可愛い子誰にも渡さない.

俺がこんなセリフを

言ってしまうのも.

きっときっと.

＿＿この可愛い女の子にだけ.

″ ～俺が甘くなるのはお前だけ～ ″

俺の名前は月城 亜嵐.

今は俺の部屋に彼女、

星宮ゆかりが来ている.

笑顔でそう言う彼女は

可愛いすぎて正直やばい.

自分でも分かってる.

相当、惚れてるって.

友達にも『お前、やばいよ』

と言われた.

顔を赤らめているゆかり.

俺がずっと我慢してるのも知らずに.

いつも急に可愛い事を言ってくる.

すぐ抱きしめてやりたい気持ちは

山々なんだけど、

そんな彼女に意地悪もしたくなる.

俺が、そう言っただけで.

少し涙目になるゆかりは

たまんなく可愛い.

だから、もっともっと

意地悪したくなる.

頬をプクッと膨らませるゆかり.

怒っているつもりなんだろうか.

そんなことしても

可愛いだけなのに.

凄く照れながら言っているゆかり.

本当は聞こえてる.

ほんとは可愛すぎたから

もう1回言って欲しいだけ.

さすがに、重症だよな俺.

だけどゆかりが悪いんだ.

信じられないぐらい可愛いのが.

俺がそう言ったら

顔を凄く赤く染めて、上目遣いで

なんて可愛すぎることを言った.

自分で言わせておいてなんだと思う.

こんなに可愛いなんて聞いてない.

それは、反則だって.

俺がそんなことを言うだけで

もっと照れるゆかり.

ずっと我慢してた理性がぶっ飛んで.

ゆかりの折れそうな腕を掴んで

抱き寄せた.

そんなことをされたら.

そんな可愛いことされたら.

抱きしめるだけじゃ

済まなくなった.

驚きながらも必死に

俺のキスに応えようとするゆかりが

可愛すぎておかしくなりそうだ.

まぁ、もうおかしくなってるけど.

苦しくなったのか

俺の胸をトントンと叩いてくる.

キスを終えてゆかりが

必死に息を整えている.

その仕草さえ愛しすぎる.

恥ずかしながらも、

可愛いことを言う彼女に

また理性が飛びそうだった.

俺が好きだって言うのも.

俺が抱きしめたくなるのも.

俺が嫉妬するのも.

俺が甘くなるのも.

きっと、絶対.

お前だけ.