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総統になるまで

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総統になるまで 後編

♥

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2021年05月15日

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グルッペン

はぁ、、、

あれから、退院した。

あの医者はそれなりに優しかった、両親のことを聞いてきたりしないし、お金だってタダにしてくれた。

そう言えば、入院中に医院長と言うやつにたまたま会ったが、頭に変な貼り紙を付けてて、男にしては長い髪をした変わり者だったな。

ま、そんなことより、無事退院したのはいいのだが、また行く宛ても無く、途方に人が多いどこか分からない街を歩いている

ドンッ

あぁん?いってぇじゃねぇかガキが。どこに目ぇついとんのや?

グルッペン

…すみません。

チッ…仕方ねぇな、おいガキ、金目のもん全部出したら許してやるぜ

うわぁ…めんどくさいやつに絡まれたな

この国はこんな感じのやつが沢山居るのか…?

おい!人の話聞いてんのかてめぇ!

グルッペン

あ、すみません。もう一度言って貰えませんかね

はぁ?舐めてんのかてめぇ!ガキのくせに!

キレやすい性格なのか。器が小さすぎるんじゃないか?

グルッペン

生まれたての赤ん坊みたいだな。

は?

グルッペン

あ、。

しまった。つい心の声が漏れてしまった。だが真実だし、言っても大丈b

許さねぇ!

ドガッバンッバシッ!!!

グルッペン

ぃ゛……ッ

次何か言ったらぶっ殺すからな。

グルッペン

ッ……

痛い…。大人の力は痛いんだなやはり、。

しばらく動けなさそうだ

汚れたの少年

ねぇ、

汚れたの少年

なぁって、おい聞こえてんのか。

グルッペン

ッ…何の用だ

誰?私と同い年位のやつだ

随分と汚れている姿だ…

汚れたの少年

あぁ、生きてた良かった。

汚れたの少年

大丈夫か?

グルッペン

何がだ?

汚れたの少年

いや、君だよ

汚れたの少年

すごい怪我やないか

グルッペン

心配いらない。いつか治る

汚れたの少年

はぁ、アホやん。

汚れたの少年

君、名前は?

グルッペン

グルッペン・フューラーだ。

汚れたの少年

そう。

トントン

俺はトントン。

グルッペン

あぁ…よろしく

トントン…ってそう言えばお母様が張り合ってたとか、

トントン

えっと…

ビリッ…

彼は、戸惑いながらも自分の自らの洋服を破り、包帯代わりに私を手当した

トントン

ん、出来たで

グルッペン

…おう、ありがとう

トントン

いいんやこれくらい。

トントン

…ヘックシュン!

あぁ、そりゃそんな薄着じゃ寒いだろうな、こんな真冬に

グルッペン

ほら。(マフラーを巻く)

トントン

!…ええん?

グルッペン

あぁ。あくまで手当してもらったお礼だ。

トントン

だけど、そんな大した事じゃ、

グルッペン

文句でもあるのか?

トントン

い、いや、ない…

トントン

ありがとう…後で必ず返すわ

グルッペン

いらん。それやる。

トントン

え?でも

グルッペン

私がやると言ってるんだ。素直に受け取っとけ。

トントン

は、はぁ、

トントン

ありがとう…ございます……?

グルッペン

タメ口でいい。気持ち悪い

トントン

酷いな、

グルッペン

それでけっこう。

グルッペン

そう言えば、トントン?と言ったか、

グルッペン

お前はなんでこんな夜にここに居るのだ

トントン

あぁ、俺の両親、仕事でほとんど家にいないから、散歩的な、

グルッペン

こんな夜にか?

グルッペン

不思議な奴だ

トントン

…うん

グルッペン

…あっそ。

グルッペン

なぁ、トン氏。

トントン

とんし…?

グルッペン

お前の呼び名だ。

トントン

あ、あぁ。何?

グルッペン

トン氏、私について来ないか?

トントン

着いてくるって…?

グルッペン

一緒に居ようってことだ

グルッペン

まぁ、強いて言うなら……

グルッペン

友達にならないか…?

トントン

!友達……

トントン

いいんか?

グルッペン

あぁ、もちろんだ。

グルッペン

よろしくな。トン氏。

トントン

おん!よろしく、グルさん!

グルッペン

グル…まぁいい。

トントン

あ、そういえばグルさんはなんでここにおるん?

グルッペン

気まぐれの旅だ。

トントン

旅って、その歳でかよ

グルッペン

歳なんて関係ない

トントン

そうか。

グルッペン

トン氏、お前の夢はなんだ?

トントン

夢?夢かぁ……あんまり、深く考えたことないなぁ、

トントン

そうやなぁ……

トントン

国を守る、強い人になりたいな。

グルッペン

…ふっw

トントン

は?な、なんで笑うねん

トントン

お前さては子供臭いとか思ったやろ?

グルッペン

いや、w

グルッペン

とても素晴らしい夢だなと、w

トントン

それ、ほんまに思ってないやろ

グルッペン

いいや、本当だ。

トントン

そ、そうか、ならええわ

グルッペン

あぁ。

グルッペン

なぁトン氏

トントン

なんや?

グルッペン

ここ、暑苦しいんだが、静かな場所はないか?

トントン

あ、それなら静かな公園がすぐそこにあるで!

グルッペン

そうか、ならそこに連れて行ってくれ

トントン

ん!わかった

トントン

ここやで!

グルッペン

ほう、なかなかいい所だな

トントン

やろ!

トントン

俺のお気に入りの場所やねん

グルッペン

なるほどな…

グルッペン

トン氏が気に入るのも納得だ。

トントン

…あ、悪い、グルさん。

トントン

俺、そろそろ家に戻らな

グルッペン

ん、そうか。

グルッペン

じゃあな

トントン

ん、じゃあな!また会おうな!

グルッペン

はいはい、。

子供らしい奴だったな。

きっとあれが普通なんだろうが

この時から、トン氏とは1度も会うことは無かった

それから更に7年ほど経った

ある程度の歳になってからはアルバイトでお金を貯め

数年も働けば学費だって余裕で払えるくらいになった

そして私は軍の学校へと進み優秀な実績を残し卒業した

そして、、、

遂に土地をあんな手口やこんな手口を使って手に入れ

自分の国を建てたのだ★★★

念願の総統最年少のグルなんたらさんだ★

まぁそれはなったものの早くも事件。

兵士

総統閣下!こちらの書類もご確認ください

グルッペン

あーはいはいそこに置いといて

兵士

閣下!こちらも

兵士

閣下!こちらの書類にサインを

グルッペン

ヴッッッッ

仕事量が多い!!!!!!!!!!!

そりゃ初日はこんなもんだと思ったが

数日経てど仕事が一向に減らない。

私一人じゃ流石に手の追いようがつかない

あー猫の手も借りたいくらいだ

兵士

総統閣下!閣下に会いたいと客人が…

グルッペン

あー通せ。今行く

兵士

はっ!

全く、こんな忙しい中一体誰なんだ

グルッペン

はいはーい……

グルッペン

どちら様でしょうか…

グルッペン

…って……!

トントン

よぉ。久しぶり。グルさん

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