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次の日のお昼
杏菜
杏菜
亜美
美香
眞子
季
みさき
(美香side)
今までの人生、そして私たちの仲を引き裂いたのは紛れもないこの3人だ
杏菜はよく嘘は言うけど
大事な時に限って嘘はつかないし自分1人で抱え込んでしまう
今まで私は甘えていたのかもしれない
その罪滅ぼしとして、そして杏菜の人生を楽しんでもらうために
今日はこの3人を呼び出した
今日で、蹴りをつけよう
この中途半端な関係に
美香
季
亜美
美香
亜美
3人の顔は硬直して一切動かなくなった
そりゃそうか、いきなりこんなことを言われてしまっては
みさき
みさき
眞子
みさき
眞子
眞子
美香
美香
美香
眞子
眞子
美香
美香
亜美
亜美
季
季
季
美香
眞子
みさき
美香
美香
美香
美香
みさき
眞子
眞子
眞子
眞子
眞子
季
季
亜美
亜美
亜美
美香
亜美
眞子
眞子
美香
眞子
眞子
美香
美香
みさき
眞子
美香
美香
眞子
美香
美香
美香
美香
美香
美香
杏菜
何かっこつけてるんだろう、私
昔なんて杏奈のことを無視していたのに
自分さえ良ければそれでいいなんて思っていたのに
本当に調子のいい奴だよな、私って
亜美
亜美
亜美
季
みさき
みさき
みさき
眞子
みさき
そうして3人はいなくなった
杏菜
いきなり杏菜の声が後ろから聞こえてきた
振り返るとそこには
両目から涙をこぼしている杏菜の姿があった
眞子
杏菜
杏菜
美香
杏菜
杏菜
その時の杏菜の笑顔は
今までで一番輝いて見えた気がする
眞子
杏菜
やっと戻ってきた大切なもの
杏菜と絶縁してから私たちはいつも
何かが足りないような感情に襲われていた
その何かが戻ってきたことによってその穴は修復されたような気がする
これからもずっと……この3人で
杏菜
美香
突然杏菜が声を荒げた
杏菜
美香
杏菜に思いっきり押された
車のいない横断歩道
信号は歩行者側が青になっている
車がいないって思っていたけど
一台の車が私に向けて突進してきていたんだ
それにいち早く気がついた杏菜が私を押した
と気がつくのには結構な時間がかかった
その時間を例えるのなら
目の前で親友が血まみれで倒れているのを確認するまで
美香
眞子
眞子
眞子の声は今まで聞いたことのないほど荒かった
私も精一杯の声を出した
それで杏菜が戻ってこれるのなら、って思っていた
その後杏菜は救急車に運ばれて行った
着いた時にはもう脈がないに等しいほどなくて
私たちは必死に祈ることくらいしかできなかった
幸い命に別状はないものの
杏菜は植物状態となってしまった
目を覚ます可能性は限りなくゼロに等しいらしい
それでも可能性があるのなら、と
私と眞子は毎日杏菜のところに行った
せっかく仲直りしたのに、また一緒にいれると思ったのに
杏菜にこんな人生をさせるだなんて
神様も不公平だ
これから罪滅ぼしとして杏菜にめいいっぱいの愛情を与えてあげたかった
事故の時はそれは無理だろうと思っていた
だけどよくよく考えてみればあの状態でも愛情は与えることはできる
その方法は「ずっと一緒にいる」こと
杏菜はきっとずっと一緒にいてくれる人が欲しかったんだと思う
それならば私たちはその願い、期待に大きく答えたいと思う
ずっと一緒にいる
それだけで私たちのなかの友情と愛情は成立したようなものだから
愛情と友情
それは本当に必要なものなのだろうか?
それは利用され、利用するためだけにあるのではないか
そう私本人は思っている
自分は信頼していても相手は全く信頼してない
むしろ嫌ってるなんてことはこの世界の中ではよくあるお話である
愛情や友情というものは
人生を壊す可能性もある
だがその一方でそのおかげで人生がより良い方向に進む時もある
あなたは愛情と友情を
最後まで信じることができますか?