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その二階建ての家には車椅子の老婆が一人で住んでいた。
夫が不可解な死を遂げてから、毎日家を訪れる介護士の助けを借りて、老婆は一人で家に住み続けた。
二階へ上がるためには、古い階段を登るしかないため、介護師はやつれた老婆を背負って、家の一階と二階を行き来した。
ある日、警察へ通報が入った
家で人が殺されているの
電話の主は車椅子の老婆だった
当時の警察は人員不足だったこと、老婆が言うには「すでに犯人は逃げた」とのことなので、警官が一人だけ現場に向かった
老婆の家で警官がみたものは、家の一階でのどを切り裂かれて絶命している男性の介護士だった
家主で目撃者の老婆は、事件発生時から家の二階にいたため、車椅子で階段を降りることができず、襲われている介護士を助けられなかったと、涙を流しながら証言した
このとき警官には気がかりなことがあった
数年前に老婆の夫が一階のソファーで眠っている間に殺害されたときも、車椅子の老婆は二階にいて早々に容疑者から外されたのだった
同僚が捜査を担当していたが、結局犯人の手がかりすら見つからなかったらしい
とりあえず検視官が到着するまで、警官は現場の写真を撮影して証拠品を探した
家の二階も見ていいか許可を求めると、警官には老婆が一瞬躊躇したように見えた。
ちょっと中途半端なところで終わりましたがもしハート500いったら続き書きます