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………。
え。
休業？
とある人物が雑貨屋レスポールに訪れた時
いつも開いているレスポールが休業になっていた
あはは〜珍しい。
は？休み？
僕に合いそうな銃あるって言うからきたのに…。
あはは、仕方ないよ〜。
この雑貨屋に銃置いてることにびっくりする。
色んなものを揃えてるからね。
ちぇっ。
お店の人にも用事があるんだし仕方ないよ…。
そうだね〜。
帰ろうか。
帰ろ帰ろ。
帰ろっか〜。
残念だったね。
まあ模擬戦楽しかったしいいよ。
とっても楽しそうだったね〜。
だから-----…。
雷
…ない。
雷
どこだ…。
雷
そっちは見つけた？
キシャール
まだだ。
雷
そう…。
樹
まだ時間はある…。
キシャール
と言っても後3日だろ…？
樹
3日有ればいけるさ！
雷
何回も言ってるけど植物に傷がつかないようにしてね。
キシャール
…わかってる。
樹
こんなに植物が生えてるのキツすぎないか…。
雷
なんとしても見つける…。
雷
おばさん達が来るまで…後3日…。
樹
………。
数時間前
樹
…昔話？
キシャール
あぁ。
樹
何の？
キシャール
極限化して苦しんだ奴の話。
キシャール
そいつは…。
キシャール
長老…まあ俺が言うジジィ共が極限化させた。
キシャール
そいつの目はお前みたいに…。
キシャール
最高の形だった。
樹
最高の形？
キシャール
まあそれは感覚でしかない。
キシャール
100年極限化してるか、小人ならその感覚はいつのまにか手にしてる。
キシャール
最高の形を見ればビビッと体に電流が走るんだよ。
キシャール
ここら辺にな。
そう言ってキシャールは自分の首筋をなぞる。
樹
そうなのか。
樹
雷は？
雷
私はまだ極限化して5年だから分からない。
キシャール
俺は小人だからわかるぜ！
樹
見たらわかる。
キシャール
誰がチビだ誰が！！
雷
キシャールって自虐するのね。
キシャール
え？
樹
(自覚ないのか)
キシャール
まあ続けるぞ。
キシャール
その年は長老の1人が病気になって…。
キシャール
その長老は目を極限化してた。
キシャール
長老はバランスを保つために
キシャール
目、耳、鼻、手、足
キシャール
この5人を揃えなきゃ行けない。
樹
………。
キシャール
じゃなきゃバランス保たれないで秩序が崩れちまう。
キシャール
だから目が最高の形のやつはその時世界中飛び回って探したのさ。
樹
で…どうだったんだ。
キシャール
1人…いたよ。
キシャール
それは…。
盲目の少女だった。
樹
は…？
樹
盲目なのに目が最高の形って…。
キシャール
あぁ。
キシャール
長老達は集まって話したさ。
キシャール
何かの間違いじゃないかとか、まだ世界中探せばいるだとか。
キシャール
でもそいつしかいなかったんだ。
キシャール
だから…ちゃんと了承の上で極限化させた。
キシャール
盲目の人の目を極限化させたらどうなるかってのも知れるから。
樹
…で？
キシャール
極限化はうまく行った。
キシャール
なんならその見えなかった目は見えるようになった。
キシャール
その少女も家族の顔や好きな人の顔が見れて嬉しそうだった。
樹
いいことじゃないか。
キシャール
そこまではな。
樹
？
キシャール
問題が起きた。
キシャール
彼女は家族や好きな人と生きて幸せだった。
キシャール
長老会議も普通に参加してた。
キシャール
そいつの周りの人間が死ぬまでは。
キシャール
極限化すれば永遠の命が手に入れられる。
キシャール
そのかわり
キシャール
大好きだった親や家族が老いて、死んでいく。
キシャール
どれだけ辛いかわかるか？
樹
………。
キシャール
それでも極限化してる奴らと小人のために頑張ったけどな。
キシャール
ある日自力で極限化解除させて自殺したよ。
キシャール
だから…。
キシャール
大切な人がいるのなら。
キシャール
極限化はするな。
樹
あぁ…十分…わかったよ。
樹
俺帰るわ…。
雷
遺書探しは明日朝からね。樹。
樹
ブラックがすぎる…。
雷
え？5万出すわよ。
樹
全力で探します。
キシャール
守銭奴かよ…w
樹
…あのさ。
樹
考えてみたんだ。
キシャール
何を？
樹
極限化のこと。
ココ
ミャウ……。
樹
やらないよ。
樹
まだ家族がいるし、友達だっているからさ。
キシャール
それが一番だよ。
雷
そうね…。
その後3人は無言で遺書を探したという。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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