マネキネコ

ノベル

ゲンが飼っていた犬のシロ。生涯を終えてからはゲンの守護霊の一位として彼をずっと見守っていた。そんな健気なシロだったが、ゲンが亡くなってしまうと異世界の女神に『聖獣フェンリル』として転生しないかとスカウトされてしまう。それならば転生に応じる条件として、元の飼い主であるゲンも一緒に転生させて欲しいと女神に願い出たのであった。

シロは大好きなご主人様と異世界でどんな活躍を見せるのか？

ノベル

読切

ボクはシロ。世間ではボクの事を御使い様とか聖獣だとか言ってはいるけどボクはしがない冒険者なのだ。ご主人様と共に長年やってきたのだ。だから見かけは犬だけど、いっぱしの冒険者だと思っている。この世界に転生して今回はしっかり役目も果たしおえた。ご主人様はボクにいろいろ便宜を図ってくれた。最後は ”時空間魔法” までボクに与えてくれて、「ありがとう。あとは自由に生きろ」と言って旅立っていかれた。　自由に生きろと言われたボクだけど、人間の側にいるのがやっぱり落ち着く。だからボクは人間のため。そしてボク自身のためにも冒険者を続けていきたいと思っているのだ。

　……冒険者である犬（フェンリル）のシロとクリスマスの物語……