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マナミside
マナミ
マナミ
もう一度目が覚めた時、外は朝日が昇りかけていた。隣にはヒサオミさんが寝ていて、顔が近かったから少し驚いてしまう…近いっつーの
マナミ
マナミ
まだ完全に日が昇ってる訳じゃないから、外は暗い。静まり返った外はちょっと不気味
マナミ
マナミ
マナミ
昨日に比べて頭痛は激しくない。でもぼーっとはしてしまう…それに何か体が重い。まるで体だけがまだ眠ってるみたい…
マナミ
怪物
マナミ
歩いてると目の前に怪物がいた。おれより何倍も、 何百倍も大きい怪物が…さっきまで気配もしなかったのに急に現れてきた。あまりにも急だったから 腰を抜かしてしまった
マナミ
怪物
死を感じた…目の前の怪物は目がイッてて、おれを噛み殺す気なんだろうなぁって…
今のおれはもう諦めてる。記憶もないまま、訳の分からない場所で、知らない人達に囲まれるくらいなら…もう消えた方がマシかなって…
マナミ
怪物
マナミ
シュウ
怪物
マナミ
怪物とは別に男の人の声がした。目の前を見るとその人は赤い髪をしてる。槍のようなもので怪物の頭を殴りつけていた。彼の持ってる槍の両端にはスペードの装飾が付けてある
マナミ
怪物
シュウ
木よりも大きかった怪物はみるみる小さくなり、手のひらにのるほどの鳥に変わった
マナミ
怪物
目の前の異常な光景に唖然となる。デカブツだった時は何の動物なのかも分からない姿だったのに、今はただの鳥になってるから…
マナミ
シュウ
マナミ
赤髪の少年はおれより大きく逞しかった。聞いてて心が落ち着く、低い声。彼の声もどこか懐かしい感覚…彼は真顔だけど優しい目をしてる
シュウ
マナミ
今気づいたけど、おれの足に切り傷があった。かなり深めに切ったのかな…でか何で切ったの?
マナミ
シュウ
マナミ
シュウ
シュウ
マナミ
シュウ
マナミ
シュウ
シュウ
マナミ
マナミ
シュウ
マナミ
叫ぶと彼の動きが止まった。指先が震えて、悔しそうな悲しそうな顔でおれを見ていた
マナミ
シュウ
マナミ
こんなに警戒されて、拒まれてるのに…何でおれを受け入れるの?記憶を無くす前のおれと彼はどんな感じだったんだろう…なんて考えてた
マナミ
シュウ
おれは無意識に彼の手を握っていた 手袋越しに伝わる、彼の手の温もりが何だか心地良い…そして彼も手を握り返してくれる
マナミ
シュウ
マナミ
頭がフワフワして、目が閉じかけてきた
シュウさんは自分の着ていた上着を脱いでおれの肩に掛け、シャツの袖を破いて足に巻いてくれた。彼の触れ方はまるで花や蝶を扱うみたいに優しかった
マナミ
シュウ
シュウ
マナミ
シュウ
マナミ