綾(りょう)
小鳥の鳴き声が窓越しに聴こえてくる。 とてもいい朝だ。
でも、左側に感触を感じた。
颯人(はやと)
隣に颯人がいる?
どうゆうことだ?
颯人と一夜過ごしたってこと!?
綾(りょう)
颯人(はやと)
その時、ベッドの記憶が脳を遮った。
綾(りょう)
すると颯人は笑いながら言った。
颯人(はやと)
颯人(はやと)
綾(りょう)
颯人(はやと)
綾(りょう)
颯人(はやと)
綾(りょう)
颯人(はやと)
気付けば俺は、バッグを持って颯人の家を飛び出していた。
そこから家までの道のりは、いつもの倍長く感じた。
喧嘩をしたのは小学生以来だ。
あのときは俺が颯人に無理やりキスをして喧嘩になってしまった。
颯人のファーストキスを奪ってしまった。
そして今回は初体験を俺が颯人に奪われた。
十年以上経っているのに、同じようなことで喧嘩するなんて、馬鹿みたいだな。
学校に着くと、腐加さんが走ってきた。
腐加(くさか)
綾(りょう)
腐加(くさか)
綾(りょう)
待て、腐加さんは腐女子だ。
こんな事を言ったら色んな人に言い散らかすだろう。
腐加(くさか)
ばれないでくれ…!
腐加(くさか)
良かった〜!ナイス勘違い!
綾(りょう)
腐加(くさか)
綾(りょう)
すると、颯人が坂から登ってきた。
腐加(くさか)
綾(りょう)
颯人(はやと)
綾(りょう)
腐加(くさか)
綾(りょう)
腐加(くさか)
すると、腐加さんは突然笑い出した。
腐加(くさか)
颯人(はやと)
綾(りょう)
颯人(はやと)
腐加(くさか)
綾(りょう)
颯人(はやと)
腐加(くさか)
腐加(くさか)
こうして、俺達は笑いあった。
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