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あの一瞬で

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あの一瞬で

♥

26

2019年07月26日

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百花

ただいま…

百花 母

おかえり〜

百花

……今日は夜ご飯いらないから用意しなくて大丈夫だよ

百花 母

…え?

百花 母

あら…そう

百花 母

(なにかあったのかしら)

自分の部屋にて

百花

明日教室に行きたくない。

百花

でも休んだらお母さんに迷惑かけるし…

百花

どうすればいいの?

結局私は 学校へ行く。

百花

……

陽菜

なんできてんの?

陽菜

お前なんか来る必要ねーよ。

(どうすればいいの…?)

玲菜

そーだよ。

玲菜

来る必要ないよ。

黒板には あることのない噂話が書かれている。

百花

誰が書いんたんだよ……

早月

ももか。俺も消すよ

百花

大丈夫。

陽菜

さつきくーん。手伝わなくていーの!

早月

いや。手伝っ…

百花

いいって言ってんじゃん!!

百花

…あ…

早月

…そうだな。ごめん

それから 早月と話さなくなって

いじめは悪化するばっかりだった。

いじめが続いて 1ヶ月

運命が変わる

玲菜

…ももか

玲菜

話があるから屋上に来て

百花

……(は?)

百花

………いーけど。

屋上にて

玲菜

あのさ…

玲菜

ごめんなさい。

百花

…え…?

玲菜

れいな…おかしかった

玲菜

今まで ももかを皆がいじめて

玲菜

れいな自身も ももかのこといじめて

玲菜

嘲笑って

百花

……

玲菜

いつも家帰って 部屋で1人になると

玲菜

今日は ももかにこんなことをしたんだ

玲菜

自分は醜い子なんだって

玲菜

そういう思いで胸がいっぱいになって

玲菜

苦しくなった

玲菜

でもそれ以上に

玲菜

ももかは………

百花

なんなの?今更そんなこと言われたって

百花

許す気になれるわけないじゃん!!

百花

ただ………

百花

ただ……

玲菜

わかってる。

百花

ただ!!!

百花

他の子と仲良く話してただけなのに…

百花

なんでこんな辛い思いしなきゃいけないの?

玲菜

…ご…

百花

もうやだ

百花

聞きたくない。

そう言って百花は 玲菜の話を最後まで聞かず 教室へ戻って言った

百花

……さつき…話が…

陽菜

れいな!?なにしてんの!?

クラスメイト

きゃああああ!!!!!!!!

百花

え…??

玲菜が 刃物を持って自分の首に当てている

百花

なにしてるの…?

玲菜

………ももかが

玲菜

どんなに辛い思いしてたか

玲菜

れいなには一生わかることが出来ない。

玲菜

れいなはももかじゃないから…

百花

れいな…?

玲菜

だけど

玲菜

それを償うために

玲菜

れいなは死ぬ

百花

やめてよ…!!やめて!!

玲菜

さわんなっ!!!

百花

…っ

玲菜

こうなったからにはこうするしかないでしょ!!!?

玲菜

れいながどうにかするしかねーんだよ!

百花

ちがう!!!

陽菜

まてよ!!

陽菜

なんで れいなが死ぬんだよ

陽菜

死ぬとしたら ももかだろ……っ!!

百花

…ぇ…

あんた何言って…

玲菜

…ひなはそう思うんだ?

玲菜

今までの自分の行動思い返してみたら

玲菜

ももかは悪くないって

玲菜

れいな 気づいたんだ。

早月

……それはいいけど

早月

死ぬのは違うんじゃないか…?

百花

…そうだよ…っ

百花

れいなが死んでも うちは

百花

許す気ないよ。

百花

死んだら余計に許せない!!

百花

だから…死なないで…

玲菜

………わかった

こう告げると 玲菜は 屋上へ走っていった

百花

(嫌な予感がする)

玲菜

ここで れいなの人生は終わりだ

玲菜

…こんな人生にするつもりじゃなかった

玲菜

もっと…ももかと…遊びたかったなぁ

百花

はぁ…っ…れいなっ……!!

玲菜

あぁ。

玲菜

もう 終わりの時間だ

玲菜

ももか聞いてくれる?

百花

死なないよね?

百花

死なないなら聞く

玲菜

あはっ…

玲菜

死ぬわけないでしょ

玲菜

こんなところで死ねない。

百花

…聞く

玲菜

れいな、 ももかに出会えて幸せだよ。

玲菜

こんなに 笑い合える友達 ももかだけだった。

玲菜

だからこそ ももかが他の子と仲良くしてるの見ると

玲菜

いつか れいなの所を離れてしまうんじゃないかって

玲菜

不安だった

百花

…何言ってんの…?れいな…?

玲菜

けど、ももかはそんなことしないんだよねっ……

玲菜

ごめんね。ももか。

百花

ねぇっ…れいな…?

玲菜

ももかのこと大好きだよ。

玲菜

幸せに生きるんだよ

玲菜は力を抜いて 綺麗に 屋上から飛び降りようとした

百花

っ…!!!!!

玲菜

…手離して…

百花が玲菜の手を握り ぶら下がっている状態になった。

百花

やだ。離さないよっ……

百花

あの約束…守れないじゃんっ……

玲菜

…もう…

玲菜

苦しいんだ。

玲菜

ももか。

玲菜

離してー…

百花

…だめ………!!!!!

玲菜

もー…しょーがないなぁ

玲菜

指切りげんまん。

玲菜

絶対 幸せになること。

玲菜

嘘ついたら針千本飲ますからね

玲菜

ゆびきーった!

百花

やだ…れいなも幸せなるんだよ…

百花

だから生きてよ…っ

玲菜

ももか。ばいばい

百花

あっ……!!!!

百花

れいなぁ…!!!!!

玲菜は 持っていた刃物で 百花の手を軽く切った。 そうすれば 痛くて離してくれると思ったから。

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