先輩
この前駅で
先輩
奥さんと歩いてるお前を見たぞ
後輩
え、
先輩
ほら女の人と歩いてたろ?
後輩
あぁ、はい…
後輩
ってか先輩、
後輩
こっちに帰ってきたんですね
先輩
1ヶ月前に戻ってきたからな
後輩
まだ海外にいると思ってました
後輩
それで
後輩
起業したって聞きましたけど
先輩
まあこれでも一応
先輩
代表取締役社長だからな
後輩
そうだったんですか
後輩
先輩はやりたいことを実現できて羨ましいですよ
先輩
なんだなんだ
先輩
うまくいかないこととかあるのか?
後輩
やりたいことがあっても
後輩
なかなか踏ん切りがつかなくて
先輩
そうか
先輩
まあ誰でもそういう時期はあるさ
先輩
だったら
後輩
はい
先輩
ちょっと質問するぞ
先輩
お前は今やりたいことはあるか?
後輩
あります
先輩
だったら今すぐやるんだな
後輩
え⁈
後輩
いきなりですが?
先輩
そうだ
後輩
いや準備とかいろいろと
後輩
あると思うんですが
先輩
そんなの必要ないだろ
先輩
今やりたいことがあるなら
先輩
今すぐ行動する
先輩
それが夢を叶える一歩だ
後輩
まあ確かに
先輩
まず紙とペンを用意する
先輩
そしてやりたいことを書け
後輩
はい
後輩
書きました
先輩
そしたらその紙の通りに実行するんだ
後輩
ちょっといきなりすぎません?
先輩
なんだよ
先輩
なぜすぐに行動しないんだ?
後輩
いや世間っていう壁が
先輩
そういうのは関係ない
先輩
世間はお前を気にしすぎるほどお前を見ていない
先輩
お前のチャレンジの良し悪しを誰が見ているんだ?
先輩
だから
先輩
今すぐに行動しろ
後輩
は、はい…
先輩
手元の紙の文字はこれからお前がすることだ
先輩
さあ
先輩
トーク画面を閉じろ
先輩
そして実行するんだ
翌日
後輩
先輩!
後輩
昨日はありがとうございます!
後輩
実はあれから
先輩
待て
先輩
ちょっといいか
後輩
はい、いいですよ
先輩
この前俺の同僚が
先輩
お前の結婚式行ってたんだよ
後輩
はい
後輩
その時は誘いましたけど
先輩
俺も呼んでほしかったな
先輩
それはそうと
先輩
結婚式の写真見てせもらったんだ
後輩
はい
先輩
それで、この間駅で見たお前の隣の人
先輩
あれ、奥さんじゃないよな?
後輩
あ、その話なんですね
後輩
いえ、妻じゃないですよ
先輩
そうか
先輩
なんだかんだうまくやってるんだな、お前も
後輩
そうかもしれませんね
先輩
あ、さっきの話
先輩
昨日のことだっけ?
後輩
はい!
後輩
先輩のおかげで
後輩
ずっとやりたかったことが実行できました!
先輩
よかったな!
先輩
俺もこの方法で起業に成功できたからな
先輩
それで、やりたかったことって?
後輩
はい
後輩
妻を殺しました