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井ノ森琴奈

あら、人が来たのね。

井ノ森琴奈

いらっしゃい。

井ノ森琴奈

ここは、

井ノ森琴奈

怖い話をいっぱい

井ノ森琴奈

集めた館よ。

井ノ森琴奈

そして、私はここの案内人。

井ノ森琴奈

まぁ、

井ノ森琴奈

途中で怖くなっても、

井ノ森琴奈

後戻りは出来ないわ。

井ノ森琴奈

それでもいいのね?

井ノ森琴奈

では、

井ノ森琴奈

どうぞ。

第1話 『図書室の女の子』

井ノ森琴奈

ある学校に、

井ノ森琴奈

A子ちゃんという女の子がいた。

井ノ森琴奈

その子は授業で図書室に行った。

井ノ森琴奈

そして、面白そうな本があったので、

井ノ森琴奈

その本を開いた。

井ノ森琴奈

そこには、

井ノ森琴奈

メッセージカードがあった。

井ノ森琴奈

そこには、

井ノ森琴奈

『この本面白かったよ!』

井ノ森琴奈

そして、その子は返事を書いた。

A子

『ほんとだね!』

井ノ森琴奈

と。

井ノ森琴奈

そして、それからもやりとりを

井ノ森琴奈

続けていった。

井ノ森琴奈

しかし、ある時

井ノ森琴奈

おかしな返事があった。

井ノ森琴奈

それは、こんな返事だった。

???

昨日のテストの点悪かったけど、大丈夫?

井ノ森琴奈

と、書いてあった。

井ノ森琴奈

その子は、不気味だと思い

A子

うん

井ノ森琴奈

としか返事を書かなかった。

井ノ森琴奈

それからも、おかしな返事が続いた。

井ノ森琴奈

その子は怖くて、

井ノ森琴奈

返事を書くのをやめた。

井ノ森琴奈

そして、数日後。

井ノ森琴奈

見に行くと、

井ノ森琴奈

その子は、首筋が凍るように

井ノ森琴奈

冷たくなった。

井ノ森琴奈

なぜなら、

井ノ森琴奈

そこには、

井ノ森琴奈

血のような赤いもので、

井ノ森琴奈

べったりと、

???

ねえなんで返事くれないの?

???

ねえなんでなんでなんでなんで

井ノ森琴奈

と、書いてあったからだ。

井ノ森琴奈

そして、顔を上げ、

井ノ森琴奈

前にある

井ノ森琴奈

窓ガラスを見た瞬間、

井ノ森琴奈

血の気が引いた。

井ノ森琴奈

そこには、

井ノ森琴奈

小学校低学年ぐらいの

井ノ森琴奈

赤いワンピースを着た女の子が、

井ノ森琴奈

その子の横にたっていたからだ。

井ノ森琴奈

そして、

井ノ森琴奈

見た目からは想像出来ないような

井ノ森琴奈

低い声で、

???

やっと、来てくれた…

井ノ森琴奈

と、言ったのだ。

井ノ森琴奈

その子は、

A子

ひいっ……

井ノ森琴奈

と言った。

井ノ森琴奈

しかし、直ぐにその女の子は

井ノ森琴奈

空気の中に溶けるように

井ノ森琴奈

消えていった。

井ノ森琴奈

この本は、いろんな学校を

井ノ森琴奈

転々としている。

井ノ森琴奈

もしかしたら
あなたの学校にも……

井ノ森琴奈

ふふっ。

井ノ森琴奈

あら、怖くなったから帰りたい?

井ノ森琴奈

それは出来ないわ。

井ノ森琴奈

最初に言ったでしょう?

井ノ森琴奈

“後戻りは出来ない”

井ノ森琴奈

って。

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