エース
自分に言い聞かせる為に 手を出そうとした。
とりあえず誘うところから だったのだが
デュース
エース
エース
顔を合わせても 逸らされてしまうし 授業でも組むことすらなくなった。
エース
エース
エース
思考回路がデュースのことで 埋まっていく。
前まではあんなに 目が合うだけで分かりやすいほど 表情が明るくなったりとか ちょっとスキンシップ取るだけで 恥ずかしそうに笑ったりとか してたのに。
エース
押してダメなら引いてみろ。 それは、同寮の トレイ・クローバー先輩に 教わったことだ。
デュース
デュース
惚れ薬のような媚薬のような いわゆるそういう魔法薬の 授業を受けて、 試してみたが、効果は出なかった。
デュース・スペードは エース・トラポッラのことが 好きだが、 エース・トラポッラが デュース・スペードのことを 玩具として見ていることを 知っている。
デュース
だから、駆け引きなんてものを してやろうと思ったのだ。 だから最近は、あえて避けている。
それだって 中々に辛いものがあるのだ。 同室である相手を どう楽に避けられようか。
デュース
デュース
デュース
デュース
そう決めていたのに。
存外エースの堪え性がなくて 困ったことになった。
エース
エース
実質のベッドの上で 壁際でガッシリ肩を掴まれたら もう 逃げようなんてない。
デュース
エース
エース
デュース
エース
デュース
少し低い声音で 脅すようなセリフに 負けじと目を合わせると 真剣な瞳に射抜かれるものだから 初めて見る表情に否応なしに 胸が高鳴った。
エース
認めようしかなかった。
デュース
デュース
デュース
エース
眼前で肩口まで真っ赤に染めて 涙目でか弱い抵抗をする デュースに歯止めが 効きそうにない。
明らかな恋心の自覚を 感じて、 エース・トラポッラは デュース・スペードの 全てを暴いた。
エース
デュース
エース
エース
エース
「お願い」 そう呟いた声は情けなくて デュース・スペードもまた エース・トラポッラのことを 諦められないことを 悟った。
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グフォアッッ
エーデュースって神