俺は悩みの末、脱走をすることにした

snrと計画を企て、全てが決まった 頃にはもう身請け前日だった

計画はこうだ

俺が身請けされる日と snrが身請けされる日は同じ日

俺が身請けされる瞬間に逃げ出し sm様とsnrの協力を得てsm様の家に数週間潜む

俺はいち早く仕事を見つけ 生活が安定したら自立する

失敗は許されない

俺は覚悟を決めて明日を迎えた__。

翌日 身請けの日

身請けの時間はsnrが先のようだった

俺はsnrから紙を受け取った

snrは黄色の振袖を纏った

吉原を出る時には月影楼では 身請け相手から貰った着物で出ていくと言うならわしがある

snr side

やっとだ

やっと吉原という鳥籠から 出ることが出来る

楼主様もババアもここにいたから 脱走が悟られないように 言ったつもりみたいだけど

ちゃんと兄さんの本音のようだ

俺はsm様と手を繋ぎ 吉原大門を抜ける

1度ここを通った時（吉原に来た時） は泣きながら人に抱えられてだった

でも、２回目は笑顔で抜ける

大門を抜けるとそこは広い世界だった

ﾁｭｯ