TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

芽生

んー…疲れた

あのあと結局雨莉ちゃんと唯兎くんに誘われて打ち上げにも行くことになった

芽生

(お母さんはまだ帰ってきてない…か)

芽生

(飲み会かな)

洗濯はコインランドリー、洗い物は食洗機、等うちでは家事の必要もないので特にやることがない

いつも、暇を持て余していた

芽生

(…けど、なんだか昔とは違う感じ)

芽生

(疲れたけど…楽しかったな)

思い出の余韻に浸っていたそのとき、ピコンとスマホが光を帯びる

芽生

誰…?

そこには唯兎くんの名前が表示されている

芽生

(…そういえば十和に言われたこと、まだちゃんと考えてないな)

芽生

(…好き…)

芽生

(とりあえず返事してみよ)

ゆいと

来週のやつ朝9時駅前でいい?

ゆいと

楽な服着てきて!

わかった、と打って、送ろうと思った

だけどその手が一瞬止まって、バツの印を4度タップする

芽生

うん、ありがとう

芽生

楽しみ

ゆいと

俺も!

芽生

ライムを数秒間見つめていた

文化祭の写真を見返したり、課題をしている間もずっと頭の中に、出かける日のことがあった

芽生

(これは……デート…?)

芽生

(…)

芽生

(…服…とか、決めよっかな……)

芽生

っへ………うそ、早くない?

芽生

付き合ったって…ええ?

雨莉ちゃん

ああああたしもそう思うんだけどさ!?!!!!

芽生

ていうか…センくんってだいぶ肉食…?

雨莉ちゃん

わっかんないよもう、なんていうか、興味あること全部首突っ込んでるみたいな……

雨莉ちゃん

…飽きていきなり捨てられたらどうしよう…

芽生

うーん…どんな人か知らないから分かんないけど……

芽生

遊ばれてるとかは…違うよね…?

雨莉ちゃん

もう分かんない……

雨莉ちゃん

誰にでもああいう感じ…なのかな…

芽生

…なんで告白されたの?

雨莉ちゃん

いきなり電話かかってきて…それで

雨莉ちゃん

駅通ったから寄ったんだけど今暇?って…

芽生

…文化祭のときも思ったんだけど

芽生

センくんって記憶力いいの?

芽生

雨莉ちゃんの文化祭がいつとか最寄りがどことか、全部覚えてるじゃん

雨莉ちゃん

そうなの、それで駅で喋ってたらいきなり…

芽生

へえ、そういうとこ淡白なんだ

雨莉ちゃん

うん…

芽生

……嬉しくないの?

雨莉ちゃん

嬉しいけど、急すぎて今は混乱の方が勝ってる…

芽生

…まあ、そうだよね

雨莉ちゃん

ノリが軽くてさ…。なんか、"そろそろ俺ら付き合わない?"って言われたんだけど

芽生

うわー…嫌かも

雨莉ちゃん

嬉しかったんだけど…なんか、いいのかなって

芽生

何考えてるのか分かんないね…

雨莉ちゃん

うん、だからさ、そのあと結局どこかデート行こうって話したんだけど

雨莉ちゃん

それもポカンとしちゃっててあんま決めずに逃げちゃった

芽生

あ、そうなんだ

芽生

えっ…となんだっけ、その、私がいない間に知り合った人、センくんのバディ?の

雨莉ちゃん

あ、セナくん?

芽生

あの人夢に対抗するんでしょ?

雨莉ちゃん

言い方…笑、まあそうだね

芽生

だったらその人とその好きな人とダブルデートとかにしてみたらいいんじゃない?

雨莉ちゃん

あー、いいよね

雨莉ちゃん

でも芸能人ばっかであたしが誘うのおこがましいな

雨莉ちゃん

…それに、そのメンツはちょっとある人に申し訳なくてさ

芽生

…?

雨莉ちゃん

んーーーーでも今2人で出かけるのもなーーー行きたいけどどうしていいか分かんないよーー

雨莉ちゃん

あ、めおめおと唯兎はデート行くんでしょ?

芽生

まあ、そうだよ

雨莉ちゃん

やっとだねぇ、それはおめでとう

芽生

おめでとうって…別にまだ祝われるようなこと何もないけど

雨莉ちゃん

まだ、とは?

芽生

…あ

雨莉ちゃん

お?

芽生

………

芽生

考え…てて

芽生

その、唯兎くんのこと、真剣に

雨莉ちゃん

ほう

芽生

…もしかしたら、ちゃんと好きって…言う、かも…みたいな?

雨莉ちゃん

うおおおおっ

雨莉ちゃん

え、待ってめっちゃいい

雨莉ちゃん

えーーーーーーくあーーーーまじかーーーーーー

雨莉ちゃん

もうあたし2人が結ばれたら泣くよすんごい見守ってきてるし

雨莉ちゃん

結婚式スピーチは任せろ

芽生

早いね

雨莉ちゃん

うわでもそっか、楽しんでね

雨莉ちゃん

うまくいけばいいな

芽生

雨莉ちゃんの方何も解決してないけど大丈夫?

雨莉ちゃん

よくないね

雨莉ちゃん

唯兎にも話したんだけど、笑われた

芽生

ふーん…

雨莉ちゃん

十和は登校してきたら話そうと思うけどさ…

雨莉ちゃん

もしかしたら分かってもらえないかも、何も

芽生

あははっ、それおもしろい

芽生

でもまあ、もしかしたらセンくんなりの考え方があるのかもね

雨莉ちゃん

だといい…?のかな、分かんないけど

雨莉ちゃん

ていうかまずあの人あたしのこと好きなのかな!?

芽生

あれ、そっか好きって言われてないのか

雨莉ちゃん

うーん…告白のときは言われてないね、普段のからかいみたいなのしか

芽生

うーん…?

雨莉ちゃん

うわーんどうしよおおお

雨莉ちゃん

神様仏様推し様千歳くんが何考えてるか教えてくださいーー!

芽生

推し様はセンくんなんでしょ笑

この作品はいかがでしたか?

29

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;