この世界には魔法が存在する
人々は魔法により進化を遂げてきた
この国イリース国には優れた魔法使いが多くいる
そして敵対国も
国同士歪みあっており争いも起こる
そんな国にとって邪魔な物を排除するために国によって作られた殺し屋集団
別名
シルーア
シルーア達は互いに正体を知らない
知っているのは王のみ
きっとあなたの近くにもシルーアは居るでしょう
イフ
イフ
俺の名前はイフ
15歳だ
そして、このイリース国のシルーアである
俺は10歳の時に不死鳥から選ばれてシルーアになった
ガチャ
エリーナ
エリーナ
イフ
エリーナ
エリーナ
イフ
この人はエリーナ・シャルロットさん
親のいなかった俺を引き取ってくれた恩人だ
ちなみに、俺には親の記憶が全くない
うっすらとだけしか残っていない
イフ
拾われたのは5歳の時だ
俺に残されたのは、名前とこの耳飾りだけ
どうやらこの耳飾り、魔法石でできているようだ
イフ
レイラ
レイラ
イフ
この人はレイラ・シャルロットさん
エリーナさんの夫だ
レイラ
ダダダダダダダダダ
レイラさんのその声はこっちへ向かってくる大きな足音でかき消される
シエル
ギュッ
シエル
イフ
レイラ
この子はシエル・シャルロット
レイラさん達の実の息子で、年は11歳
なぜか懐かれてる
エリーナ
エリーナ
シエル
レイラ
はーい
その日の夜
イフ
イフ
イフ
バサバサバサバサ
イフ
窓を開けると、そこにいたのは封筒を咥えたフクロウだ
イフ
イフ
イフ
そこにはこう書いてあった
シルーア全員召集
詳細はこうだ
新たな任務ができた 今、この国は破滅への道を歩もうとしている 手始めに、今度の舞踏会 王家暗殺の隣国のスパイが行動を起こす 何としても防げ そして、スパイを捉えよ シルーア達は全員この舞踏会に参加だ そろそろ互いに正体を明かすべきでもあろう これを機に互いを知れ それから、お前らにはこれからずっと王宮に住み移ってもらうことにする 準備しておけ くれぐれもバレぬようにな 今回が初任務という奴も居ると思う 幸運を祈る 招待状は同封している 読んだら燃やせ 魔法でな 呪文はこうだ 「フレイ・ア・ノーア」
イフ
イフ
イフ
ボオオアアア
イフ
レイラ
エリーナ
俺は2人にこの事を話した
本当はバレてはいけないのだが、何せ選ばれたのが10歳の時だ
1人じゃどうもできなかった
イフ
レイラ
エリーナ
イフ
エリーナ
レイラ
レイラ
イフ
エリーナ
そう言ってエリーナさんは俺を優しく抱きしめた
イフ
レイラ
レイラ
イフ
イフ
なんて優しい人達だ
幸せになってほしい
俺が絶対に守る
俺が唯一そう思える存在だった
エリーナ
レイラ
イフ
そう言って俺は頭を下げた
何とも言えぬ感情を噛み締めて
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