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華太が王女、、、で久我君が名使いって事か、中々面白くていいな、、確かに華太ならやりかねないかもな、兄貴達に我儘言わないけど恋人になったらいっぱい我儘行ってそうやな、自分が下の時に限って
カブト君女王様♥️いいですねー❤︎
小峠華太
久我虎徹
既に俺の両手は、小峠さんの買った荷物で塞がっている。因みに、本人は一つも荷物を持っていない。
小峠華太
久我虎徹
久我虎徹
小峠華太
そうでしょうね。あんた見た目だけは、可愛いですもんね。
あんたはニコニコしてるだけで、向こうはあんたの気を引くために優しくしてくれますもんね。
それに、こう言えば、俺が折れるだろうと分かった上での言動だという事も分かってますから。
久我虎徹
分かってはいるのに、やはり、彼氏として、他の男に負けるのは面白くない。
小峠華太
今日も今日とて、見事な女王様。
そんな荷物持ちに勤しんでいる俺に、近づいてくる影が一つ。
戌亥鳳太郎
俺に近づいてきた人影の正体は、獅子王組の戌亥鳳太郎だった。
久我虎徹
戌亥鳳太郎
戌亥鳳太郎
戌亥からは死角になっていた為、小峠さんが見えなかったらしい。
戌亥鳳太郎
俺の前にいた小峠さんの顔をよく見ようと、戌亥は身をのり出してきた。
そんな戌亥に対し、小峠さんも、何故か、ツカツカと足音を鳴らし、近づいていく。
小峠華太
戌亥鳳太郎
戌亥に近寄るなり、小峠さんは靴の踵の部分で、戌亥の足を思いっきり踏みつけた。
小峠華太
滅多にしてくれない名前呼び。その上、『俺の』という言葉までついていることに、思わず、俺は小躍りしそうな程に歓喜する。
小峠華太
戌亥鳳太郎
戌亥鳳太郎
久我虎徹
外面だけはいい小峠さんが、まさか、あんな行動に出るとは思わなかったので、虚をつかれたのもあるが
よくよく考えなくとも、別に戌亥のこと好きでもねぇし、ざまぁみろ感が勝ったのもあって、制止しなかったというのもある。
でも、社会人として、この行動は良くないので、一応、形だけ、叱っておく
久我虎徹
小峠華太
ぷいっとそっぽを向かれてしまった。
本当、この人は俺の思い通りにならない。
久我虎徹
戌亥鳳太郎
久我虎徹
戌亥鳳太郎
久我虎徹
戌亥鳳太郎
小峠華太
戌亥と話しているのが、気にくわないらしく、しかめっ面で、俺の服をぐいぐいと引っ張ってくる。
小峠華太
そう言うと、半ば強引に俺を引っ張っていく。
こんなに分かりやすく、やきもちを焼く、小峠さんを見るのは初めてだ。
久我虎徹
遠退いていく戌亥に向って「じゃあな」と別れの挨拶の代わりに、手をヒラヒラさせておく。
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
家に帰りつくやいなや、何故か小峠さんは、俺の膝の上を陣どる。
久我虎徹
その上、すりすりと俺にすり寄っている。
小峠華太
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
小峠さんは、俺の前だと、我が儘言いたい放題、気に入らないと直ぐに、へそ曲げて、むくれてみたりと、時々、子供っぽい面を覗かせる。
俺になら、何を言っても許されると思っている節さえある。
でも、それは仕方ない。
この人が我が儘を言うのは、俺の前だけだから。小峠さんは決して、兄貴たちには、我が儘を言ったりしない。つまり、小峠さんの我が儘は、恋人に対する甘えの行動なのだ。
本当、素直じゃない。
俺の制止なんかちっとも聞やしない。
でも、そんな制御不能な年上の彼女が、可愛いとさえ思えるのは、きっと惚れた弱みなんだろうな。
結局、今日も俺は彼女の手のひらで踊らされている。
この先も、きっとこの人に振り回されるんだろな。
制御不能な彼女の我が儘を叶えるために、ソファに二人分の体重を預けた。
おわり
あとがき たまに、ツンツンな華太が書きたくなる病を発症する。そうなると、何故か選択肢がくがかぶになるんだよな。