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今読み返すと変なところや空白を開けるとこがおかしすぎて笑う。
暗い森林の中、幹が太い木にもたれかかりながら地面に座る俺。
しろせんせー
遠い遠い木を見つめながら腹を空かせる。
なんか…良い奴居ねぇかな。居たら助かるんやけどな。
しろせんせー
くだらない独り言をボヤいていると突然、聞き覚えのない声がどことなく聞こえてくる。
「俺はね〜……何喰ったっけ。覚えてないわ」
しろせんせー
突然の声に俺は瞳を丸くし、脳が一時停止する。
……は?なんで声が聞こえるんや……? おかしいやろ……ここには誰も居らんはず……。
……なんや、どこや……誰や……。
そう思い俺はその場を立ち、辺りを見回す。 それも、戦闘態勢で。
「あははっ…まぁまぁ、俺ら仲間みたいなもんだし、そんな警戒しなくていいよ」
しろせんせー
「そーそー、俺ら仲間みたいなもんだよ」
……意味わからん……というか、ナカマってなんや……?
知らない単語を聞き、少し戸惑うも俺はアイツに隙を突かれないよう平然を装う。
しろせんせー
「んはは……警戒して何になるのさ、お前死んでるくせに」
しろせんせー
ケラケラとした笑い声が耳に痛い。
「ま、いいけどさ……。てか、お前気配感じないわけ?俺ずっとお前の上に居るけど」
しろせんせー
その漏らした声と共に、俺は恐る恐る上を向く。
すると黒髪で、深黒色の瞳に、とんがっている耳。 手元には血のような色をした水がほんの少し入っているコップ。
そして、悪魔のような牙。
……誰だ……?
しろせんせー
「だから言ってんじゃんか、お前と同じだって」
しろせんせー
しろせんせー
そう、キッパリと言うとアイツは俯いた表情を顔に浮かべた。 そして、悲しそうな、苦しそうな声で言葉を放つ。
「……やっぱり一人なんだ……。俺もだよ」
心が揺らぐも、俺は動揺を隠す。
しろせんせー
目を逸らさず、じっとアイツを見つめて居るとアイツは優しい笑顔を俺に向けて口を開く。
「……ねえ、俺ら友達になんない?」
突然のよく分からない質問に、一度身を固まらせるも俺はキッパリと誘いを断る。
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
そう言うとアイツは驚いた表情を顔に作る。 が、すぐにまた悲しげな表情を作った。
「……お前……ほんとに俺と似てる」
しろせんせー
意味のわからない言葉に、少しイラついた声を口にする。
なんやこいつ……初めて会ったのに「同じ」とか「似てる」とか……頭狂っとるんとちゃうか……。
そんな事を考えていると木の枝に乗っていたアイツは突然、ぴょんと地面に降り、俺の目を見て自己紹介的なのをする。
「……俺は」ーー……
ニキ
高いところから落ちた、というのにも関わらずこいつは平然とした表情で俺に話をかける。
ニキ
しろせんせー
ニキ
ケラっと笑ってはまたアイツは真顔に戻る。
……一体なんなんや、なんのつもりなんや…。 こいつは俺をどうしたいんや……?
ニキ
しろせんせー
ニキ
……また、笑う……。
何がそんなに楽しいんや、面白いんや……?
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
さっき「言わん」と断ったのにも関わらず、コイツはまた目を光らせて俺に名を言うよう、言葉を発する。
……なんでこんなに名前を聞き出すんだ、コイツは……。 ……俺に名前があると思ってんのか?
……くそ。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
そう言って頭を抱えるニキ?に俺は冷たい釘のような言葉を放つ。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
笑いながらそう言うニキに俺は眉を顰める。
なんなんやこいつ……俺に何をさせたいんや……?
……もうよく分からない。 コイツが何をしたいか、そして俺のこの感情はなんなのか。
なんでコイツを俺は殺さないのか。
……今なら、殺せる絶好のチャンスなのに。
そんな複雑な気持ちを胸に潜めながら、あいつの話を聞く。
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
その言葉を放った途端、ニキは眼をキリっとさせ、口を開いては話を始めた。
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
……その通り。
俺はずっと孤独やった。 ……ずっと、ずーっと。生まれてから、孤独やった。
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
……「そう」……か。
……くそ。
真剣な眼差しでこっちを見るニキに情けをあげる。 とは行かず俺は素直な気持ちを言う。
しろせんせー
しろせんせー
……俺も、わからんしな。 こいつに誘われて……。
そう言うと、ニキはニコって、優しい笑顔で笑う。
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
そう言ってニキは自分が登っていた木の後ろから気絶しているニンゲンをつまみ、俺の所へ持ってくる。
ニキ
しろせんせー
……コイツは……。
ニキが持ってきたニンゲンに俺は食欲に誘われる。
あぁ……くそ……。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
そう、言葉を俺の元へ置いてニキは俺らの餌がうじゃうじゃといる「ニホン」に降りていった。
しろせんせー
……喰っちまいたい。
そんな欲が俺の心の底からふつふつと湧き出てくる。
しろせんせー
湧き出てくる欲を抑えるように、俺は一息零し大きい幹へともたれかかり、地面に座る。
ニンゲンのニオイが鼻につく。
……喰らいたい。
……喰らって……腹を満たしたい。
……少しでも、腹を満たしたい……。
……喰らいたい。
喰って、喰って……腹を満たしたい。
モブ
しろせんせー
目を覚まし、一瞬の声を出すニンゲンで俺は我に帰る。
い、今……お、俺……何を……?
欲と葛藤している内に俺は知らず知らずの内に、ニンゲンの首に手を伸ばしていた。
しろせんせー
気が動転するも、すぐに平常心を取り戻しニンゲンに舐められないような素振りを見せる。
しろせんせー
モブ
モブ
モブ
しろせんせー
しろせんせー
……嘘。 ほんまはあともう少しで喰うところやった。
モブ
モブ
しろせんせー
「死の神」。 その言葉は俺が最も嫌っていて、また恐れている言葉。
……嫌……そんなふうに言わないでくれ……。
モブ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
モブ
……あー、これ何言っても落ち着かねぇやつやん。
怯えた表情で座りながら後退りをするニンゲン。 そんなニンゲンに呆れた想いを胸に抱えながらも、俺はただただ、ニキの帰りを待つ。
……帰りが遅い。
ニキの帰りを待つのにくたびれた俺はずっと俺から目を背けて縮こまっているニンゲンに話をかける。
それも、本当に優しいトーンで。
しろせんせー
モブ
しろせんせー
俺の放った言葉は「羨ましさ」、「妬ましさ」の雰囲気を漂わせた言葉そのもの。
そんな言葉の雰囲気など怯えてるニンゲンは見るわけもなく、俺の質問に声や身体を震わせながらも返答をする。
モブ
しろせんせー
モブ
しろせんせー
……羨ましい。
ただその感情だけが芽生え、成長していく。
しろせんせー
モブ
しろせんせー
モブ
しろせんせー
……言ってよかったんやろうか。
……でも、言いたかった。 ……ニンゲンに、わかって欲しかった。
……俺は……ニキは、ただお前らの事が羨ましいだけなんだ。 ということを。
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
突然とニキに話しかけられ、俺は間抜けた声を漏らすもいつも通りに返事をする。
すると、俺とニキの会話を見てまたも怯え始めるニンゲン。
モブ
モブ
モブ
モブ
慌ているせいか、「吸血鬼」と噛んで言うニンゲンに、俺はうっかりと笑みを零す。
しろせんせー
そんな俺を見たニキは俺をからかうような言葉を放つ。
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
……あー、うぜぇ。
そんな苛立ちをアイツに向けるも、俺はどこかで新たな感情が芽生える。
ニキ
ニキ
そう言って、俺らの傍で怯え続けるニンゲンの時と同じように気絶しているニンゲンを俺の目の前へと乱雑に投げるニキ。
しろせんせー
……こいつ、ほんまに俺と一緒のヤツしか……。
ニキ
ニキ
しろせんせー
そう、ニキを見て軽く微笑むとニキは俺に優位に立ってるような笑みを浮かべこう言った。
ニキ
しろせんせー
……いや……は?
コイツ何言ってんだ……?
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
……図星……。
しろせんせー
ニキに図星を突かれた俺は何も言葉を出さないまま、特に意味もなく、じっと自分の鎌を見つめる。
……懐かしい。
鎌の懐かしさに浸っていると、俺らを見て怯えてるニンゲンが声を出す。
モブ
……あー、せや、コイツのこと忘れとった……。
……どうするか……。
このまま返してもええけど……腹減ってるしな……。
そう、思い悩んでいるとニキが口を開く。
ニキ
しろせんせー
……嫌や、コイツが喰うくらいなら俺が喰いたい。
自分勝手な欲の考えがふつふつ湧いてくる。
しろせんせー
ニキ
ニキ
「24」
俺の耳元でそう、小さく聞こえた。
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
そう言うと、ニンゲンは「はい」と相変わらずのでかい声で返事をしこの場を去った。
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
……なんやろ、この…………。
「安心感」。
おかえりなさい!!
そして300タップお疲れ様でした!!
これほぼ殴り書きみたいなもんなので…誤字や脱字、矛盾点やおかしい所があると思いますが暖かい目で見てください。
ちなみに解説等はしませんよ!!!
ではおつ!