退院日

…あれ、こんなところにいたんだ(笑)

ﾄﾞｸﾝ

死んじゃえばいいんだ！！

ーあんたなんか死ねばいいのよ！

ーあは…あはは…あははっ！

ーそうだ、そうだよ！なんで今まで気づかなかったんだろ！

ーこんなに簡単なことだったのに！！

今のないちゃんは、 焦点があってない 無感情

【あんたなんか死ねば！】

【大嫌い！！】

【気持ち悪い！】

【マザコンかよ！】

【今日からお前は“ターゲット”な】

嘘、嘘だよそんなの

俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば 俺が死ねば俺が死ねば

りうらはボロアパートに住んでた

父親はりうらが生まれる少し前に浮気して出ていったから顔を知らない 母親は幼稚園までは優しかった。 毎日毎日頑張って働いて、夜もりうらが寝付けるまでそばに居てくれた。 でも小学生になったら、生活が厳しくなって夜の仕事を始めた。 それからは夜の仕事の鬱憤を晴らす為に酒に溺れるようになった。 昼間から缶ビール5本以上は当たり前 その上、酒癖はお世辞でもいいとは絶対言えなくて、りうらを殴ったりとか虐待してストレスを発散してた

小学3年までは辛くて、怖くて毎日母親が夜の仕事に行ったら泣いていた。 そんなこんなだから、勉強にも力が入らず小学生の単元テストでも50点〜20点を取っていた。 当たり前に先生は心配になって親に電話をかけて、母親はそんな俺を叱りつけた。 『お前は出来損ないだ』 『産まなきゃ良かった』 『お前が大嫌いだ』と…… それに耐えきれなかった俺は家出をしたんだ。 夜、1人で行くあてもなく歩いていたがもう痛い思いをすることも無い。叱られることもない、そう思ったら気が楽だった。

そう歩いていたら大きな川が見えた 『あそこなら死ねるかな』 『俺なんて生きてて迷惑だから』 そう思った…洗脳された俺は迷わず川に向かった。そう、水死するために。 でもそんな俺を止めた人が居たんだ。 それが“まろのお父さん”

あぶない… アブナイ、アブナイ…

アブナイって、なんだっけ？

なぜだか分からない。 でもこの人なら大丈夫だ、直感で そう思ったんだ

“良い子だね” なんて言われたことなかった みんなりうらを虐めて居るだけだったから

それからは言うまでもないだろう

俺が死にたくなったら、誰かが絶対そばに居て支えてくれた。 俺が喜怒哀楽全てを自然に出せるように色んなところに連れていってくれた。

そして、ほぼ全ての感情が戻ったタイミングで俺らは “irregular dice” を結成した

辛いことがあっても似た境遇のおかげで辞めたいとは誰も言わなかった

『病み友達が集まったグループ』 『気持ち悪い』 『歌も大して上手くない』 色々なアンチが来た。それでも全然辛くなかった だって俺らは誰か居なくなったらダメだから。 俺らは6人で1人だから。 昔も今も、これからもね。

みんな、“あの日”見つけてくれて 助けてくれてありがとう 俺はみんながいなかったら17歳で 死んでたから。 俺はずっと、死んでもみんなが大好きだよ。 ないこより

ハピエン終わり！ 次回バトエン！ (最後分かりにくかったらごめん！)