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天国の父からのプレゼント

天国の父からのプレゼント

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天国の父からのプレゼント

♥

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2019年03月16日

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12月24日

生徒1

○○ちゃんは何をもらうの?

生徒2

う〜ん人形かな〜?

生徒1

僕は変身セットもらう〜!

花美

いつだろう……

花美

最後クリスマスを祝ったのは……

その時の私はまだ幼かった。

花美

ママ〜まだ〜?

う〜ん後少しだと思うのよね〜

花美

先に食べよー

そうね〜残業なのかしら……

この日は父の帰りが遅かった。

なので私達は静かにクリスマスを祝った。

おやすみ……

花美

おやすみなさい……

明日なのだろうか…?

いつ帰って来るのだろうかと

胸をザワザワさせながら

その日は寝た。

はずだった。

うぁ……あなた……

嘘よ…

起きたのは

母が大声で泣いていたからだ

そして母は私にこう言った

少し……お出掛けしようか…

花美

何で?どうして?

良いから行くわよ……

花美

う、うん。

半強制的に車に乗せられた。

そして、車の中でこう告げられた。

花美、まだ幼いあなたには分からないかもしれない。

花美

何が?

今から見る物は真実なの

そして、花美にとって凄く辛いの。

花美

う、うん?

もう少しで着くから待っててね。

花美

うん。

この時は正直何を言ってるのか理解不明だった。

そして謎の建物に着いた。

花美

ここは、どこ?

病院よ。

花美

どうして病院なの?

さあ、どうしてでしょうね。

ポロポロ

うっうぅ……

花美

ママ?

そして私は信じられない物を見た。

そう。父の変わり果てた姿だった。

花美

パパ?パパなの?

あなたぁ…嫌……嘘よ…

花美

何で寝んねしてんの?

花美

寝んねは花美が寝てからのお約束だよ?

花美、パパは死んじゃたの。

花美

え?

この時私は頭が真っ白になった。

私が大好きだった。父が

最近有名な通り魔によって命を失ったのだから。

父は抵抗したらしい。そして、手には本当は私にあげるはずのプレゼントがあったそうだ。

その日から生活は崩れていった。

母が毎日毎日働いて

疲れ果てて帰ってくる。

その姿が

お父さんの遺体に似ていたからなのか

怖くて仕方なかった。 現在

ただいま……

花美

お母さん!また仕事増やしたでしょ!

え、うん。

花美

それ以上は本当に辞めてよ。

花美

私はお母さんに死んで欲しくないの……

花美

私は……私は……

お母さんはね……

花美に楽しいクリスマスを過ごして欲しいの…。

花美

本当に?

プレゼントも用意して……

ケーキも……

花美にはクリスマスイブに怖い思いをさせちゃったから。

いい思い出にしてほしいの。

だから……だから……

花美

お母さん………

こんなに学校が早く終わって欲しいと 思ったことはない!

楽しみで仕方なかった、

けれど。

担任

花美!花美は居るか!

花美

は、はい。

担任

お母さんが倒れたそうだ。

花美

え……?

担任

病院までは俺が送る!

担任

さあ!

花美

嘘だよ……

医者

どうしてこうなるまでほっておいたんだ!

医者

親戚や従兄弟は?

花美

聞いた事無いです。

医者

祖父や祖母は?

花美

無いです。

医者

君のお母さんが生きる確率は低い。

医者

だが、出来る事はした。

医者

起きるのを待つしかない。

花美

お母さん…

花美

クリスマスイブだよ…………?

父 霊

ごめんな。花美。

父 霊

怖い思いをさせて。

父 霊

せめてのプレゼントだ。

父 霊

すまんな。

父 霊

花美。喜んでくれ。

花美………?

花美

お母さん?!

花美!

花美

お母さん!

ごめんね。怖い思いさせちゃって……

花美

ううん!怖くないよ!

医者

嘘だ……起きるなんて……

医者

奇跡でしかない……

花美

お母さんは奇跡の人だってよ

奇跡ねぇ……

(もし、あなたのプレゼントなら、

(花美は喜んでるわよ。

(私や花美とって、最高のプレゼントなのだから。

父 霊

^^*(良かったです。

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