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テラーノベル(Teller Novel)

結花と隆二郎さんが消えた―

舞衣

なにこれ……

舞衣

どういう事よ……

奏多

恐らくあの鳥がなにかしたんだろうな。

奏多

あの鳥の正体は分からないが……

何なのかさえ分からない鳥

正体は分からないまま島に着いた―

島は他のよりも一際大きく

中心には闇の世界への入口のある

神殿にあったオブジェがあった

オブジェを囲うように黒光りの柱がそびえ

柱の頂点には水晶のようなものがあった

そこで私は気づいてしまった

美空

上過ぎて見えないけど……

美空

あの水晶、人影がある……

美空

あ………

人影には見覚えがあった

奏多

……

舞衣

なに、みんな閉じ込められてる……

水晶の中に凍らされたように

これまで別れてしまった仲間が

傷一つない状態でいたからだ

奏多

……これ、人影のない水晶って……

奏多

全部で4つある……

柱は10本

そのうち6本の水晶にみんながいる

つまり……

そう考えていると、また見覚えのある人がやってきた

美麗

あら、またあなたたちじゃない

美麗

……4人かしら?

美澪

ふふ、その水晶、綺麗でしょ?

美澪

その水晶の力で王は強くなる

美澪

6つには不純物が入って使い物にならなくなったけど、ね……

舞衣

結花たちは不純物なんかじゃない!

美澪

そう?

美澪

王の力が弱まってしまうわ

美澪

でも戦いを挑みたいのなら……

美澪

そうね、

美澪

あれは嘘の塊。

美澪

世界に蔓延る嘘の結晶。

美澪

きっと冒した罪を懺悔すれば

美澪

水晶はきっと、割れるわよ……

美麗

せいぜい頑張りなさいよね………

言うだけ言って姉妹は消えてしまった

美空

どうする……?

舞衣

どうするもなにも

舞衣

罪を告白するしかないじゃない?

舞衣のその一言で

皆罪を告白する流れになった

舞衣

私は……

舞衣

まだずっと、典人さんのこと引きずってる

舞衣

正直まだ信じられないし、

舞衣

ここまでやってこれたのもみんなのお陰。

舞衣

私はこれから、前向きに生きたいの。

パリン

水晶の1つが音を立てて割れた

加奈子

次は……

加奈子

もう言うわね

加奈子

私は美空、あなたの事が好きじゃない

え……

加奈子

私は言うけど、

加奈子

今も奏多さんのことが好きなの

加奈子

典人さんからのメッセージには

加奈子

奏多さんに好きな人がいるって言ってけど

加奈子

諦めきれなくて

加奈子

隆二郎さんに聞いたの

加奈子

そしたらなんて言ったと思う?

加奈子

奏多さんには幼なじみがいた

加奈子

詩音って名前の

加奈子

歳は奏多さんと同い年、私たちより3歳年上

加奈子

それで、詩音さんは去年典人さんと同じ病気で亡くなった

加奈子

詩音さんの写真を見せてもらった

加奈子

そしたらね、美空

加奈子

あなたにそっくりなの

美空

えっ、それはどういう……

加奈子

分からないみたい

加奈子

でも美空、あなた何か隠しているでしょ?

水晶にヒビが入る音がしたが

水晶は割れなかった

美空

私……

美空

ほんとになにも知らないの。

美空

でも、思い出した

美空

私の3つ上の、いとこがいるって

美空

私の親は親戚と絶縁状態だったから

美空

何も付き合いはなかったけど

美空

新しいお母さんに聞いたら

美空

お母さんは私の叔母

美空

いとこは去年亡くなったって

加奈子

え……?

美空

だから、もしかして

美空

お母さん、美音って言うけど

美空

詩音さんのお母さんじゃない?

美空

だから、私は詩音さんのいとこかもしれないの

奏多

……

奏多

加奈子ちゃん、その思いは嬉しい

奏多

でも、諦めきれなくて

奏多

今も心の奥底でいる

奏多

美空ちゃんはきっと詩音のいとこだ

奏多

詩音の母親はたしか美音という名前だった

奏多

だからそっくりなのもわかる

奏多

でもごめん、加奈子ちゃんの思いには応えられない

加奈子

う、うそ……

加奈子

……

加奈子

これまで、罪のない美空を忌み嫌って、避けてた

加奈子

ほんとにごめんなさい!

加奈子

迷惑だったよね………

美空

ううん、そんなことない

美空

私たちは、力を合わせて、

美空

闇の王を倒す。

美空

その思いは一緒でしょ?

バリィィィン

水晶は全て粉々に砕け散った

その時

グォォォォ

どこからが声が聞こえた―

闇の世界で、君を探して

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