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空也
ただいま
空也の母
おかえりなさい
遥葉
お邪魔します〜
空也の母
あら！遥葉ちゃん、久しぶりじゃない？大きくなったわね
遥葉
ここに来たのって中一くらいですもんね まだ笑
空也の母
ね〜！！
空也の母
そういえれば悠里くんは？
空也
あ、えっとそれは…
空也
今日は来るのやめとくってさ
空也の母
そうなの？珍しいわね。まあいいわ。寛いでってね
遥葉
ありがとうございます
空也
遥葉俺の部屋行こ
遥葉
あ、うん
空也の母
(あの二人もしや付き合ってるのかしら…
もう高一だし有り得るかもよね。)
もう高一だし有り得るかもよね。)
空也の母
(あとでお菓子でも部屋に持って行ってあげましょ)
遥葉
結構部屋綺麗にしてるんだね
空也
何かあったら探すの面倒だしな
遥葉
へー。
空也
んじゃ本題に入るぞ
遥葉
あ、うん
空也
優希の家は何処だ？
遥葉
それはさっき言えないって言ったじゃん
空也
優希の家で撮った写真とかないの？
空也
家の周りでもいいからさ
遥葉
それはあるけど
空也
なら見せて
遥葉
(空也って馬鹿だし写真見せたくらいで場所なんて分からないでしょ)
遥葉
いいよ
遥葉
はいこれ
空也
なるほど
空也
(見覚えあるぞ…何処だったっけか)
空也
(あれここってもしや、あの公園の近く…？)
空也
(公園の近くなら４丁目か…ならすぐ近くだ)
遥葉
はい。これで終わり！
空也
ちょっと俺行ってくる
遥葉
え？どこに？
空也
ごめんけど
遥葉は俺の母さんに家まで送って貰って
遥葉は俺の母さんに家まで送って貰って
遥葉
え？
遥葉
まって！
ガチャン
遥葉
(ここ、あの公園の近くだった
だからすぐ…)
だからすぐ…)
遥葉
あの公園は悠里と空也がずっと過ごしてきた場所だったもんね
遥葉
そりゃすぐバレるか…
遥葉
私ってばいつも恋は実らないし、別に好きでもなんともない人と
付き合っちゃってばっかりなんだよね〜…
付き合っちゃってばっかりなんだよね〜…
空也の母
入るよ？
ガチャ
遥葉
え、あ…
空也の母
あれ、空也は？
遥葉
えっとちょっと買い物に〜って
空也の母
そうなの？私には何も言わずに出ていっちゃうなんてね
遥葉
そうなんですね…笑
遥葉
私もう帰ります
空也の母
あら？そうなの？空也はいいの？
遥葉
いいです。帰ってきたら今日は楽しかったって伝えてください
空也の母
分かったわ。送ってあげるから
遥葉
いいです、家近いんで1人で帰ります
空也の母
暗くなりそうだから夜道には気をつけて
遥葉
はい。ありがとうございます。
ガチャン
空也の母
また来るかしら遥葉ちゃん
空也
悠里！
優希
空也くん…？なんでここに？
それに、不法侵入だけど
それに、不法侵入だけど
空也
そんなのどうたっていい。
優希
どうでも良くないよ。通報するよ？
空也
ああ。してみろよ。高校生に暴力振ったってこっちは言うぞ
優希
やだな。振ってないんだけど
優希
そんな証拠なんてないでしょ
空也
それは…
優希
空也くん、君は俺に負けたんだよ。何もかも
悠里くんは俺に好意を抱いてる 馬鹿だったね
悠里くんは俺に好意を抱いてる 馬鹿だったね
空也
それでも俺はまだ悠里に信じて貰えるよう頑張ってるんだよ
優希
好き。って言われたことある？
空也
好き…？
空也
(悠里から好きだなんて1度も言って貰えたことない…
約束はされたけど…)
約束はされたけど…)
優希
ないでしょ。その反応
優希
まあ俺は別に好きとか関係ないけど
空也
(ダメだ。この人に対して何を言っても言い返される。手は出しちゃダメだ)
悠里
んん…優希さん？
空也
悠里！
優希
あれ、起きちゃったの？
悠里
はい、覚めちゃって！
悠里
空也…？なんでここに？
空也
無事か？怪我は？
悠里
何言ってんの？どうってことないんだけど
空也
なにかされなかった？
悠里
なにか…？体の一部見せたくらい
優希
悠里くん伏せてて
悠里
え？
空也
は…？何してんだよ。なんでそんなこと他の男なんかに…
俺じゃダメだったのかよ
俺じゃダメだったのかよ
優希
あれ、嫉妬？
空也
嫉妬なんか…
優希
ふーん？
優希
悠里くん口貸して
悠里
へ！？
んんっｺﾞｸﾝ
空也
な…何を飲ませたんだ
優希
なんだろうね
悠里
あれ、体が熱く…
悠里
ふぁっ…
悠里
んん…いあ…
空也
悠里…？
悠里
んうき…さん
優希
どうしたの？
悠里
ちゅう！
優希
ちゅー？
悠里
うん
優希
はい
悠里
んん…ううっ////
空也
悠里……？
悠里
もっとしたい…♡
チュ
悠里
んっ////
空也
悠里なんで…正気に戻れよ
優希
空也くんだよ。この子
悠里
空也……？
悠里
あだまがっいだい……いだいよっ……んうきさ……
空也
悠里！大丈夫だ！耐えろ
空也
ごめんな…悠里…悠里
悠里
ぐゔや…
空也
何…？
悠里
もゔ…僕とは関わらないで…
バタン
優希
あれ、もしかして記憶戻っちゃったか
優希
それに関わらないで。だってよ
どんまい
どんまい
空也
悠里に何させる気だよ
空也
お前は彼女だって居るだろ！、
優希
あぁ、遥葉のこと？遥葉は"女"として"異性"としての遊び相手だったからさ
優希
最近飽きてきちゃったんだよね
優希
だからどうにか遥葉に嫌われようと頑張ったよ
優希
そうでもしないとあっちから好意をずっと抱かれても
俺は愛してないし、遥葉の為にもならないでしょ？
俺は愛してないし、遥葉の為にもならないでしょ？
優希
女の子らしくしとけばいいのに。力も強いし好奇心大勢で足も速くて
男みたいだったから辞めた。
男みたいだったから辞めた。
優希
だから
空也
もうやめろ…これ以上友達を傷つけるな
空也
唯一愛してた親友をお前に取られて俺は 俺は…
空也
生きる理由がなくなった
空也
あいつが喜ぶことを、俺があいつを愛している限り
俺はあいつの為に頑張った。
俺はあいつの為に頑張った。
空也
でもあいつからして俺はただの友達だった。
お前が現れてから俺らの関係はガタンと積み木のように積み上げて行った友情も愛情も信頼も崩れた
お前が現れてから俺らの関係はガタンと積み木のように積み上げて行った友情も愛情も信頼も崩れた
優希
それって俺のせいって言いたいの？
空也
そんな訳じゃない。でも、俺の身近な人を傷つけたのには違いない
だから俺はお前を恨んでいる
だから俺はお前を恨んでいる
空也
生きる理由は失ったけどまだ、まだ俺は約束を果たしてない限り
死ねないんだ…。死んでしまったらあいつが悲しむだろ？
死ねないんだ…。死んでしまったらあいつが悲しむだろ？
優希
約束？
空也
婚約だ。
優希
結婚？笑笑笑
笑わせないでよ
今の空也くん、君には無理だよ
笑わせないでよ
今の空也くん、君には無理だよ
空也
だから未来でまた積み木を完成させる
優希
あっそう。無理だろうけど頑張ってね
空也
っ…
遥葉
あーあ。優希にはうんざりだよ〜
空也
遥葉…？
遥葉
ん〜？ここは任せてさ、どっか行ってよ悠里連れて
空也
でもっ
遥葉
こういう時こそ女の出番でしょ
男よりも女の方が強いんだから
男よりも女の方が強いんだから
優希
なっ、遥葉お前、いつから居たんだ？
遥葉
ん〜…ついさっきとも言っとこうか？私の話をしてた時からだよ。
優希
ずっとここに…？
遥葉
そりゃそうでしょ。で？話の続き、私としようよ
優希
えっとそれは
遥葉
何、言えないの？さっきまで余裕ぶっこいてた癖に
大人気ないね
大人気ないね
優希
お前口が悪いぞ。黙って
遥葉
お母さんみたいなのもういいんですけど
遥葉
聞き飽きたからさ―
空也
(悠里をおんぶして…)
空也
よいしょっ
空也
(お、おい重いぞ。悠里お前重いぞ)
空也
行かなきゃ…早く
優希
待て！！
遥葉
空也！急いで走って！
空也
やっぱり俺無理だ。遥葉、お願い悠里を連れて逃げてくれ
空也
俺、まだ許してないから。
優希
そっちがその気ならいいけど？
遥葉
(もう、何なのこの空気！！）
遥葉
(空也も本気みたいだし怒らせたらやばいことになりそう…
私は逃げるしか…)
私は逃げるしか…)
悠里
ん…
遥葉
悠里……
空也
お願いだから逃げて遥葉
遥葉
そんなの最初から分かってる
優希
遥葉待てよ。俺たちもう一度やり直そう？
遥葉
んー。
遥葉
無理！別れよ
優希
え
遥葉
聞き飽きたと思うけど何回だって言うよ。別れよ。
優希
それは無理
遥葉
なんで？私の事玩具扱いでしか見てなかったのに
優希
それは嘘なんだ。ごめん。虐めたくなっちゃってそれで…
優希
ほら、言うだろ？好きな子には虐めたくなること 男子ってそういうもんなんだよ
優希
遥葉のこと、ちゃんとかわいい女の子って思って見てるし自慢の彼女だよ
優希
ね？
遥葉
そういうことだったんだ！分かったよ
空也
え…？
優希
だからいいよな？
遥葉
無理！！女子虐めたくなるとか何処の小学生なわけ？いい年してる大人が
何言ってんの？ありえない
何言ってんの？ありえない
遥葉
もう私の目の前に現れないで
遥葉
悠里重いんだけど！
重いから任せたんでしょもう…
重いから任せたんでしょもう…
ガチャン
空也
(流石遥葉…男みてえ)
優希
あああぁなんでだ…なんで
空也
お前が人を傷つけるような行為をしたこと、人を本気で愛さなかったこと
人を愛すことを遊びでしか見てなかったこと。
人を愛すことを遊びでしか見てなかったこと。
空也
そんなところがあるから周りから人が遠ざかって誰にも愛されなくなるんだよ
空也
ちょっと頭で考えればわかることだよ
おじさん
おじさん
優希
お前っ…生意気な
空也
それじゃあまた。
ガチャン
空也
これで良かったんだ。よし！遥葉に追いつくぞ
空也
悠里に関わらないでって言われたの忘れてた…
空也
でも話したら分かってくれるよな。俺の友達なら
カッカッカッカッ(信号の音)
空也
急がなきゃ
空也
いけええっ！！
遥葉
あれ、空也じゃん
悠里
ん……空也？
悠里
(さっき酷いこと言っちゃったんだよな…
後でこのことは謝らないと)
後でこのことは謝らないと)
遥葉
そうだよ。でも、なんか様子が変っていうかいつもの空也じゃない
悠里
舞い上がってるね〜
遥葉
そっか。だからいつもの空也じゃなく見えるんだ
悠里
初めて見た。空也のあんな姿
悠里
(なんか楽しそう…)
遥葉
だね。
悠里
いつもピシって真面目ちゃんだもんね
遥葉
(なんか…違和感…）
遥葉
あ、そうじゃない。空也の横！
悠里
え？
空也
それっ！
キキーｯ
遥葉
え？
悠里
…え
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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