優しい嘘なら許されますか
ジュリエット
…っ
ジュリエット
どうしよう、追ってきてる…!
ロミオ
ジュリエット
ロミオ
これを飲んで
ジュリエット
…
ジュリエット
もう、終わりなのね
ロミオ
…ああ
ロミオ
先に逝ってて
ロミオ
僕も直ぐに逝くから
ジュリエット
わかった…
ジュリエット
愛してるわ
ロミオ
…
嘘をついてでも…
君を守りたかった
男
いたぞー!
ロミオ
…さよなら
ロミオ
ジュリエット
腰についた短剣を
喉に突き刺した
ジュリエット
ジュリエット
ん…
ここは、天国かしら
いいえ、違うみたい
どうやら死んでなかったみたいね
ジュリエット
ロミオ…?
ジュリエット
ロミオ…!?
横には朱に染まった愛する人
ジュリエット
なんてこと…!
ああ、全てを悟ったわ
君に初めて嘘をついた
渡したのは「仮死状態」になる薬だったんだ
君には生きていて欲しかったから
ジュリエット
ジュリエット
嫌…嫌よ
ジュリエット
ずっと二人って…!
ロミオ
泣かないで
ロミオ
幸せになってよ
声はもう届かない
ジュリエット
愛してるの!
ロミオ
「愛してた」にしていいよ
ロミオ
僕のことは過去にして
ロミオ
他の人を愛してあげて
ジュリエット
ジュリエット
ロミオ…待ってて
ロミオ
ジュリエット…!?
僕の血で染まった短剣を…
ジュリエット
ジュリエット
…っ!
腹部に突き刺した
ロミオ
そんな…嘘、だろ…?
朱に染まった二人が寝そべる
僕も君も、終わり方を知らない