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人鳴き村

人鳴き村

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1

第1話

2024年01月04日

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花香

な~んか飽きてきたな~

花香

(どうやったら楽しく過ごせるのだろうか。)

花香

お金持ちなのはいいのだけど...

花香

でもつまらない。

花香

ねえお父様

お父様

何だい花香 ?

花香

とってもつまらない

お父様

花香はそれが口癖だね。

お父様

そういえばこれから山奥の村に視察をしに行くんだ。

お父様

花香もついていくかい?

花香

楽しそう!

花香

行く!

お父様

じゃあついておいで。

花香

はーい!

タタッ

お父様

さあ行くよ。

ガチャリ

花香

楽しみ楽しみ~🎵

お父様

これから車で行くよ。

花香

うんわかった。

花香

お父様

花香

一体何県の村なの?

お父様

H県だよ。

花香

H県は隣の県だよね。

お父様

うん。そうだよ。

お父様

やはり花香天才だ

花香

急に褒めないで!

花香

恥ずかしいから

お父様

そうかい?

お父様

そろそろつくよ。

花香

ホント!

花香

楽しみだな~

ガチャリ

お父様

村の人たちは優しい人ばかりだから安心してね。

花香

そうなの?

花香

良かった!

お父様

さあいこうか。

花香

うん!

花香

こんなところに村なんてあるの?

お父様

あるよ。

お父様

着いてきなさい

花香

というかお母様は着いてこなかったの?

お父様

お母さんはやることがあるからね。

お父様

着いてこなかったんだ。

村人

ようこそ

村人

おいでくださいました。

村人

ここは人鳴き村でございます。

花香

人鳴き村?

村人

はい

村人

近づいた人が鳴きながら逃げていくことから人鳴き村と呼ばれています。

花香

何その怖い由来...

花香

そもそも人は住んでいるのですか?

村人

ちゃんといますよ。

お父様

結構発展してるっぽいぞ。

お父様

花香そんなに警戒しなくてもいいんじゃないか?

村人

ええ。

村人

ここは過ごしやすい村ですよ。

お父様

ほら村の方がそういっているじゃないか。

お父様

さあ行こう。

花香

うん...

花香

(怖いな)

花香

(でも隙を見て逃げ出そうかな。)

村人

さあこちらです。

ザッザッ

花香

何ここ...

花香

だいぶボロボロみたいだけど...

花香

なんでこんなボロボロなの!?

村人

ここはあまり人が寄り付かないからね。

村人

村の見た目には気にしなくなったんだ。

お父様

そうなんですか。

お父様

整備すればとてもきれいな村になると思いますよ?

村人

ですがこの村にそんなお金はないですから。

村人

色々と大変なんですよ。

花香

そうなんだ...

花香

それじゃあ私たちが支援しようか?

村人

え...!

お父様

ふむ、それはいい提案だよ。

村人

ホントに支援していただけるんですか...!

お父様

ええ。

村人

やっとこのむらがきれいになる。

花香

きれいになったら人が沢山来るようになってこのむらも裕福になるんじゃないんですか?

村人

きっとそうですよ!

村人

これはとても喜ばしいことです!

村人

ですから村全体でお二人をもてなしましょう!

村人

さあさあこちらに来てください。

お父様

どちらに向かっているのですか?

村人

この村一番のレストランに向かっているのですよ。

花香

この村にレストランなんて物があるんだ。

お父様

こら!

お父様

そんな失礼な事を言わない!

花香

ごめんお父様...

村人

別に大丈夫ですよ。

村人

そろそろレストランに着きますよ。

花香

結構綺麗な見た目してる

花香

このレストランがあるって事世に広めたら人が来そう

村人

ここを人に教えるわけにはいかないんですよ。

村人

ここは特別な人専用のレストランですから。

お父様

そうなんですか。

村人

さあ着いてきてください。

スタスタ

お父様

すごく綺麗な内装ですね。

お父様

綺麗な置物やテーブルが沢山置かれていてすごいですね。

お父様

すごくこのレストランに力を入れてらっしゃるんですね。

村人

特別な人をもてなすためですから。

村人

さあお座りください

村人

ただいまお料理をお作りしますから。

村人

少々お待ちください。

花香

なんかあの人距離近くない?

お父様

そうかい?

お父様

私は普通だと思うけど?

花香

はあ~

花香

まあいいや。

村人

準備はできたか?

料理人

はい

料理人

質のいい肉を準備してあります。

村人

質が良くないと困る。

料理人

そうですね。

村人

今回はどいつの肉を使ったんだ?

料理人

若い娘の肉ですよ。

料理人

柔らかいので使いやすいですよ。

料理人

よく仕留めましたね。

村人

せめて客人にはうまい肉を食ってほしいからな。

村人

その娘をどんな料理にするんだ?

料理人

ワインソース仕立ての料理にしますよ。

村人

そうか。

コトコト

料理人

そろそろ完成します。

村人

ふむ。

村人

旨そうだ

料理人

少し味見してみますか?

村人

そうだな。

村人

あの人たちに出す前に少し味見しておかないとな。

パクッ

村人

肉が柔らかくなっていてとてもうまい。

料理人

それは良かった。

村人

ではこの料理を出してくる。

料理人

少し待ってください。

村人

なんだ?

料理人

報酬はどうするんですか?

村人

これだけ料理が旨いんだ色をつけて渡そうじゃないか。

料理人

ありがとうございます。

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