「うぅ“おねぇっちゃっﾋｯｸﾞうわぁぁんｸﾞｽｯ」

「おねぇ、ちゃん、？」

「裏切り、者」

「僕にはお姉ちゃんしかいないのに！なんで、なんで！」

「お前には！！幸せになる資格は、ない！」

ｸﾞｽｯﾋｯｸﾞﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

だが、私の希望は一瞬にして崩れた。

毎日毎日罵詈雑言をはかれ、時には暴力。

とんだ、わがまま令嬢だった。

そんなとき令嬢の態度が変わった。

知らせを聞いて急いで令嬢へと向かった。

たどたどしい言葉で告げられた言葉は私を固まらせた。

失敗ばかりの私に出来るなんて思わない。

こう、胸の奥の奥が少しだけ暖かくなったような気がした。

それならば、

ただ、健気に、優しく、明るく愛想を振っていれば、

気に入れられれば、

弟を、助けられる？

ただ、必要とされるように

なにも、失わないように、

それが例え何者だったとしても、

利用してやるわ

その時、ユインが悲しそうな、苦しそうな顔をしてたのに…

私は気づいていたんだ。