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テラーノベル(Teller Novel)
後輩先輩。

後輩先輩。

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12

「詩」

♥

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2023年07月29日

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Venue101楽しみだね🥺

ん…、?

目覚めたらベッドに居た

しかも裸で。

隣にはるぅとくんが寝ている

状況の理解に時間がかかったが 僕の最後の記憶は お風呂でイったところで止まっている

…どうやってベッドまで来たんだ?

るぅとくん、起きてる…?

起きてますよ

寝てるかと思った…

何だか眠れなくて

もしかしてだけどさ、僕のこと運んでくれた?

しっかりお姫様抱っこで

お姫様…っ、//

寝てるのにぴくぴく痙攣してて可愛かったですよ

なぁぁぁ…!!//

てかるぅとくんだけ服着ててずるい…

それは許してください…笑

服、持ってきますね

ありがと…

服を取りにリビングに戻り 電気を点ける

ぅお…眩し、

ずっと暗闇の中で寝れずに居た為 電気の明かりが眩しい

ころちゃん背低いからなぁ…

ぶかぶかだろうけど…しょうがないか

時計を見ると 夜中の2時を指していた

お風呂から出てかれこれ5時間ほど ころちゃんの寝顔を眺めながら これからの事を考えていた

取り敢えず 僕の服を貸し続ける訳には行かないし

前に色々と物を取りに ころちゃん家に行った時は 殴られて終わったから

もう1回行かなきゃな

僕の家に住み続けるか 元の家で一人暮らしするかは ころちゃんの判断に任せれば良い

嫌だな…

もうあの家には誰も居ない

分かってはいるけど トラウマの場所だ

ころちゃん、これ

ありがと、

ちょっと大きいかもしれないです

ん…大丈夫だし…

やっぱり大きかったですね…笑

るぅとくん身長おっきいもん、しょうがないじゃん

僕が大きいんじゃなくてころちゃんがちっちゃいんですよ

うぅ…うるさい…

ふふ、笑

ころちゃん、1個相談があって

ん?

僕の家に2人で住み続けるか、元の家戻って一人暮らしするか

どっちがいいですか?

……

どっちも、やだ

え?

元の家は良い思い出無いから戻りたくないし

でもここに住むのもるぅとくんに迷惑でしょ?

え、全然ですよ?

へ…?

僕も高校生になって一人暮らし初めて

今まで両親とお姉ちゃんと弟と、5人で暮らしてたのが急にひとりで

仕送りとかはしてくれるし、たまに電話もするんですけど…

1人で暮らすって中々寂しいので

むしろ嬉しいくらいです

るぅとくんでも、寂しいって思うことあるんだ

ありますよ

僕だって人間ですから

何かるぅとくんって1人で何でも出来ちゃいそうだからさ

それはどうですかね…

僕、結構寂しがり屋ですよ

寂しがり屋、ねぇ…

僕はさ

家族が居なくなっても寂しいなんて思えないと思う…

というか、実際思わなかったから

るぅとくんは1人になって寂しいって思うほど家族と仲良かったんだね

あ…、

家庭環境が良くなかった ころちゃんのせいで こんな話をするなんて 失礼だったに違いない

数秒前の自分の言葉を 後悔した

すみません、

なんで謝るの笑

そりゃ…僕の家はちょっとおかしかったから寂しいって思わないけど

大切な人から離れるのは誰だって寂しいよ

……

普段はおちゃらけてるけど こういう所は ちゃんと先輩だなぁと思う

…僕だって、家族と別れたのは寂しくないけど

今るぅとくんと別れて過ごしてって言われたら…

るぅとくんは僕にとって大切な…ひと…

えっ、?

どんどん声のボリュームが 小さくなって 最後の方は聞き取れなかった

んーん、なんでもない

「なんでもない」と言いながらも 顔は赤らめている

そんな所も愛おしい

いや、先輩に対して 「愛おしい」は おかしいのかもしれないけど。

…とにかく、僕は迷惑じゃないですよ

ころちゃんがここに住むの

ほんと?

ほんとです

…じゃあ、住む

分かりました

ベッド買うお金は無いんで

…これから毎日、添い寝ですね笑

そ、添い寝って…//

明日、物取りにだけ行きましょ

前のおうち?

はい

服も教科書も、全部あっちでしょ?

うん…

こんな時間まで起きてたから、僕もう明日学校行く元気ないし

あ、そうだよね…

ころちゃんは?

明日、学校

僕も…休んじゃおうかな、

たまには良いですよね笑

うん、笑

じゃあ…また明日

そろそろちゃんと寝ますね

うん、おやすみ

おやすみなさい…

ふぅ…

るぅとくんは寝たのだけれど 僕は逆に目が覚めてしまって

もうベッドにいても 寝れそうになかったから リビングに来た

こんな僕だけど 一つだけ趣味がある

スマホ…

それは「詩」を書くことだ

詩というよりは 僕の気持ちをただ綴ってるだけ みたいな感じだけど。

るぅとくんのことを 考えるとなぜだか苦しくなる

傷の痛みを分かっているからこそ 優しくて でも誰よりも儚い

いつか 何処かに消えて行ってしまいそう

…、(ぽろぽろ

泣くはずなんて無かったのに

意味も分からず涙が止まらない

(スマホのメモ欄だと思ってください)

えっ…と、

苦しくなるのが恋であるなら 僕はそれで構わないから 溢れ出すこの涙もまた 愛おしいと思えますように。

よし…、っと

どうしよっかな、朝まで暇だな…

そして知らぬ間に僕は 寝落ちしていた

翌朝

ころちゃんもう起きてたんですね…

(すや…すや…

あれ、寝てた笑

…何これ

見ていいのかな、

苦しくなるのが恋であるなら…僕はそれで構わない…

ころちゃん、こういうの好きなんだ

とか言ってる僕も 人のこと言えない。

遠い遠い空の 光がただ怖くて 隣の君の鼓動を 手離したくないと願う

ころちゃ〜ん、(ゆさゆさ

ん…

朝ですよ

あれ、僕寝てた…?

寝てました笑

あっ…、

スマホ、見た?

……

見ました

あ〜…恥ずかし、笑

いや

僕も、これ

隣の君の鼓動を、手離したくない…

(かぁぁぁっ…//

お顔真っ赤、笑

僕たち、共通の趣味あったんですね

しかもこんな特殊な…笑

やっぱり似た者同士なんだ、

そうだね笑

じゃ、ご飯作ってきます

僕も手伝うよ

ころちゃん料理出来るんですか?笑

出来るし、舐めんな

すみません…笑

毎回切るとこ中途半端でごめん🥺

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