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テラーノベル(Teller Novel)
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アジェル卿に人質にされそうになった出来事から、たった数日しか経ってないとは思えないほど、いつもの日常が戻ってきていた。

日常……と言っても、ユージーン王との「しばらくはお城から出ない」という約束があるから、

外出の予定を取り止めたり、面会の予定を調整してもらったりして、変わったり制約ができた部分はある。

けれど、元々ほとんどお城で過ごしていた私としては、変化をあまり感じていない。

ただ、ユージーン王の仕事にアジェル卿の後始末が加わって、さらに多忙にさせてしまったことが気がかりだった。

(ユージーン王はたいしたことないって言ってたけど……)

そんなことを思いながら、少しでも自分ができることはやろうと、私は一生懸命ペンを走らせていた。

(この1枚で終わり)

ペンを置き、サインを入れた結婚式の招待状を揃えてティルダに渡す。

「ティルダ、これをユージーン王の秘書官に渡してもらいた**************************

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