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episode 1「私達の居場所」


「ふぃーただ_」

だだいま、と言う言葉はある者達によって遮られる事になった

「あ、マリスさん!」

「ん、どうしたの?患者さん」

「あ、の、沢山の人が…」

と言うと同時にチラリ、と後ろを見る

それに釣られ私もそちらに目を見やると_

「あ…ちゃぁ…」

沢山の患者達が、鬼の形相で待っていた

「…そう言うことですよ」

「ちょ、マドちゃん嘘じゃなかったの⁉︎」

「それも嘘!」

「そ、そんな事は良いので他の患者さんを…」

「あ…はぁーい…ミゼちゃん!」

「…またですか…はいはい」

そう言って徐に本と鉛筆を取り出し…

「能力、発動「パラレルワールド」」

と、言うと眩い光が辺りを占領する

「…ん、成功したみたい、さっすがミゼちゃん!」

目を開けると、そこには鬼の形相などなくにこにこと期待の表情を浮かべた患者達がいた

患者達は皆年寄りか大怪我を負う者だ

「…はい、何人?」

「ざっと数えて…100人弱やな」

「…んじゃあ…超再生」

と言うと頬にあるハートが紅く光り…皆、年寄りは若返り、怪我人は完治していた

「はい、オッケ」

と、私が言うと、患者達は口々に皆感謝の言葉を述べる

「「「では、ご来店、有難うございました」」」

三人で声を揃えて言い、人が見えなくなった瞬間、どっと疲れが来て座り込んだ

「いや人多いですね…終わった後の雑談が一番の仕事です…」

「だねぇ…ミゼちゃん、マドちゃんお疲れ〜」

「お疲れ、でもまぁ思うのは_」

その先は口には出さなかった、が、私にはなんとなく分かった

「ここが私達の居場所」なんだと

逆に言うなれば「ここ以外で私たちは生きて行けない」のだと_

「悲しい事だねぇ」

と言うと

「今はまだ、大丈夫ですから…ね」

「…そうだね…まだ、夜は来ないさ」

と二人は言うのであった_

…なんて、しんみりした空気間の中、一人の男性が慌てた顔で店に入って来た

「ん?誰ですかね、一日一回営業なんですが…」

と言うと

「実は_」

「「「?」」」

「実は、もうすぐ夜が…訪れるかもしれないんだ…‼︎」

と、小さく、されど泣きそうな感情を全面に出した声で言って来た

「…マリス様、本当ですか…?」

「マリス..‼︎」

「…本、当だ…今、見たよ、でもそれは…」

「丁度一ヶ月後の、7月5日だ」


マリス

能力 超再生、未来予知

呪い_不老

女子


ミゼル

能力 パラレルワールド

呪い ???

女子


マッド

能力 ???

呪い ???

女子

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