賑やかな音楽が会場内に心地よく耳に聞こえる。タンタンっとメロディに合わせて、足を運ぶ男女の貴族の姿が見えた。
国々が集まる城のパーティで、皆それぞれ社交界の会話を始める。
すると、ある女性が会場内に入ると一斉に皆そちらの方に釘付けになった。
「おい…あの姫は何者だ…?」
「何と美しい……」
長い黒髪をお団子に結び、赤い宝石の髪飾りをつけシースルータイトドレスは、まさに彼女に良く似合っていた。
ゆっくりと足を前に出し、姫としての歩き方のマナーも素晴らしい。
視線が女性に集まる中でも、彼女は堂々とし外野の方には目もくれず、ウェイターの人にワインを一つ注文し、隅っこの方に身を委ねる。
直ぐ様、男性達は女性に話しかけようとするが、優美なオーラと言うのだろう。勇気が出ず、結局会場が終了間近まで、誰も彼女に話し掛けれる人は居なかった。
ワイングラスを手に取り、クイッと喉に流す。だが、ワインを飲んでいる風に見えるが私が飲んでいるのは、酒の見た目をした只の水だ。
飲めないんだよ。ワインは。
事前に水を用意して欲しいと頼んでおいて正解だったな。
早く終わらないかなと考えていた時だった。
「やぁ、こんばんは」
「!」
美しい低音の声がし、見ると白い肌をしている男性に出会った。
ソレが、私と貴方の初めての出会い____
読んで下さり有り難う御座います
それでは、さようなら
コメント
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コフッッ)んん…すごく神でした。そしてお酒飲めない…それが良い!と、読んでて思いました☆本当、神作をありがとうございますm(_ _)m