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翔太だったんだ。
宮舘)……ただいま、
母)どこ行ってたの?
亮平くんが一緒だったから
よかったけど、あなた今何時だと
宮舘)お母さん、
母)、?
宮舘)俺って翔太と仲良いの?
母)翔太、、、?
宮舘)渡辺翔太。
母)渡辺さんの子?
ああ、昔病院で一緒だった人ね。
そんなことより勉強してきなさい。
せっかく作ったご飯も台無しよ。
宮舘)あ、、、ごめんなさい、、
でも翔太って
母)しつこい子ね。
もういいから。母さん疲れてるのよ。
父さんも帰ってこないし。
母さんはいらないって言いたいのね。
宮舘)そんなんじゃないっ、
母さんは大事な存在だから、その、
母)きっと父さんはそうよ。
早く勉強して来て
母の目、態度、姿勢、眉毛。
それから伝わってくる酒の匂いとイラつき
母さんにとって俺は
勉強して頭がいい人になるだけの
ロボット。
父さんと僕、
いらないのはどっちなの。
母さん。
ーーーーー
時計の針は12時前を指す。
宮舘)えっと、、
周りの家の方にご迷惑を
おかけしないように、、
部屋の電気は付けず、机にある
小さなライトを付ける。
この勉強していなきゃいけない
時間という重たい空気を
外に逃がしたくて、
窓を開けた。
宮舘)あれ、、阿部の部屋
明るい。
阿部の部屋と向かいで、
よく昔はこうして
喋っていた。
窓を見ていると
こちらに近づいてくる影。
ーガラガラ
阿部)あっ、舘様!
偶然だね、えへへ笑
宮舘)こんな時間になにしてるの?
阿部)いや、めめと電話しててさ、
今もう終わったところなんだ〜笑
舘様は勉強してた?
宮舘)うん。当たり。
阿部)そっか。疲れちゃうね。
宮舘)阿部も毎日してるくせに。
阿部)俺はいいの。自分が
したいって思ってるからね。
舘様の方が大変だよ。笑
宮舘)阿部、なんでそんな
暗い顔してるの?
阿部)えっ?
宮舘)いや、無理に笑ってるなーって
阿部)やだなー、笑
舘様に言われたって
説得力ないし。
なんで阿部が
こんなに暗いのか。
いつも明るいのに……
いや、いつも隠し上手なだけ?
宮舘)阿部、どうしたの?
阿部)なんでもないよ。
俺はただ、舘様が心配なだけ。
宮舘)え?なんで、
阿部)気づいてないんだ。
舘様はもうずっと前から
心が悲鳴をあげてるはずだよ。
どういうこと…?
俺はなにも悲鳴なんて
あげてない。
阿部が今にも泣きそうな顔をして、
今にも崩れそうな微笑みを浮かべる
阿部)舘様、おやすみ。
また明日ね。
そう言って阿部は
窓を閉めた。
舘様、おやすみ、また明日、、、
何故かいつもより言葉が
重たく感じた。