「紫音ちゃんは、」
「…え?」
「生きてるだけでも偉いの。凄いことなの。」
「先生何言ってるんですか?」
「生きることが嫌になって、すぐに諦めてしまう人だっている。でも、紫音ちゃんは、心の中にその事を隠して、頑張って生活してきたんだよ。」
「今まで、頑張ったね。辛かったよね、でも、疲れちゃったよね」
「大丈夫だよ。今は、先生が居る。学校の人たちと仲良くしないといけない理由なんてない。」
「紫音ちゃんは、自分と合う友達を探せばいいんだよ。だから、無理したらだめだよ」
ポロッ。
「あれ?なんだろう。なんで泣いてるんだろう私。変だな…。」
「泣いてもいいんだよ」
「うぅ…」
「辛かったよね。もう大丈夫だよ。」
「うわぁ〜ん」
「大丈夫だよ。」
「私、嫌だったんです。ホントの私のことを知らない人達に、私は、優しい人だとか思われるのが。」
「本当は、みんなの思ってるようないい子じゃないのに。」
「そっかそっか。」
「私は、先生が言ってくれた、生きてるだけでえらいっていう言葉がずっと欲しかったんです。」
「今まで、自分なりに頑張ってたつもりでも、誰にも私を認めて貰えない気がして、、、」
「でも、先生が、私の欲しかった言葉を言ってくれた時に、すごい嬉しかったんです。」
「生きててよかったって、思えたんです」
「ほんとにありがとうございました」
コメント
2件
先生本当にいい人(。´Д⊂)