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テラーノベル(Teller Novel)
大丈夫だよ、お兄ちゃん

大丈夫だよ、お兄ちゃん

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6

影ある努力と涙ある心境

♥

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2024年03月20日

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学校から帰り、すぐに🦁の部屋に行った

プリントを置くため、と

今の状況を知るため

コンコンッ

桃「入るよ~」

ガチャッ

部屋に入った瞬間、俺は言葉を失った

当たり前だ、床にはたくさんの賞状が

置かれていた


合唱コンクール金賞

バスケ大会MVP

習字コンクール特選

自由研究最優秀賞

俳句中学生の部 特別賞


他にも数え切れないほどあったが

俺の目に映った賞状が1番衝撃的だった

『絵画コンクール 特選』

幼少期は絵が大嫌いだった弟だった

いつ、成長したんだろうか

俺はその努力を、褒めただろうか

いや、その努力に気づいてただろうか

もう答えは決まっている

気づいていなかった

末っ子の世話や看病に夢中で

不安もストレスも努力にも、その果て、賞状も

気づいてあげれてなかった

なんだか過去の自分を恨みたくなった


隣でベットで眠っている🦁の頭をそっと撫で、

机にプリントを置き、置き手紙を置いて1階に降りる


一階には末っ子💎が寝ていた

地震の疲れと、不安が押し寄せてたのだろう

流石にもう身長は高いから、タオルをかけてキッチンに戻る

皿などが無事なのを確認し、とあるところへ向かう


チーン…

父の仏壇だ

父は末っ子が生まれて3ヶ月後に他界した

母は泣く気力も失っていた

当時、タヒという恐ろしさが分からなかった俺でも、母親が取り乱す姿にすごく怯えていた

そして、🦁も…母が取り乱す姿を見て、元気がなくなり、眠れなくなっていた

その姿を今、また見ている気がする

また、俺は弟を支えれなかった

でも…俺は兄だから

しっかりしないと、起き上がれ…

長男…桃!

だんだん睡魔が襲ってきた

日がだんだん落ちていく

階段をのぼり、右をむくと🦁、左をむくと💎の部屋がある

俺は🦁の部屋を通り過ぎ、横の部屋に入った

桃「ねっみぃ……」

桃「おやすみッ! 」

誰もいない部屋に呟き、俺は眠りについた






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コメント

5

ユーザー

あぁ゙……もうちょっと早く見つければ良かった… 🦁君は🍣君にわからない所でずっと努力してたんだね…… 作品最高でした

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