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テラーノベル(Teller Novel)
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一瞬、激しい頭痛に襲われ、目が覚めた。


「ッッ……」


街の明かりは消え、どこか遠くで救急車のサイレンが聞こえる。



徐ろにベッドサイドにあるスマホに手を伸ばす。時刻は午前3時。出社するまでまだ時間がある。

あんなに仕事中は睡魔と戦っていたのにいざ横になると体が眠ってくれない。ストレスと過労のせいだろうか。


私の会社は俗に言う″ブラック企業″だ。朝早くから夜遅くまで働き続ける。会社から家に帰れない日も少なくない。

ヘコヘコ頭を下げ、上司に一生懸命胡麻をする。プライドのかけらもない。そんな毎日に体は悲鳴を上げ続け感受性も乏しく、表情も虚なものになってきた。


正直もう疲れた。 このまま消えてしまえればどんなにいいだろう。



そう思いながら手に持っていたスマホを置き、布団を体に掛け直した。

VIRANN 〜転生したら魔界の姫でした〜

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