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男の体を治したあと私は緑龍の傍に駆け寄った
天紫)緑龍!
緑龍)あ、ま……し
天紫)(目の焦点があってない…混乱を起こしてるのか)
緑龍)にいさ…な、にいさま……兄様…に、い……さま…
天紫)お前の兄貴は生きてる!目を覚ませ!そこでぶっ倒れてる男は誰だ!
緑龍の頬を掴んで男の方に向けると緑龍は走って男の人を優しく抱き締めた
天紫)……(憑依系…厄介だな……)
緑龍の背中にシレッと札を貼り付け私は緑龍に「今すぐ学校に戻れ」と伝えてから私は走って他の場所に向かった
天紫)(建物がボロボロだ…所々に一般人の死体が転がってる……)
周りをキョロキョロとみていると壁や道路にはべっとりと着いた血に肉片…終いには頭に腕や片足……真っ二つに割れた体…縦にも横にも…
そしてその死体には札が貼られていて札をよく見ると「キョンシー」…死体蘇生ではないが……簡単に言えば死体蘇生みたいなものだ
魂なんて無く札が操ると言うよりは札を貼ったヤツが札を通して死体に力を流し込み操り人形にする
クソみてぇな術だ
天紫)…死んでも尚人を侮辱するのか……異能犯罪どもめ…
死体に貼り付けられている札だけを燃やしこれ以上体を穢されては体の持ち主も居た堪れないだろうと思い死体を火葬し私は引き続き目的もなく走った
天紫)(連絡が取れないな…)
スマホを取り出し取り敢えず華望に連絡を取ろうとしたら繋がらず歯ぎしりをしていると一際大きな音と地震が起きた
天紫)!!
周りを見ると月華の召喚獣が居た
天紫)でっか…月華の所に行くか
月華が居るであろう場所に走って向かうと激しい戦闘音が聞こえていた
月華)はぁ…はぁ……(体がほぼ壊れてるし…こちとら妖力ねぇよ…)
建物を潜り抜け少し広い場所に出ると月華が血まみれになっていた
天紫)!!月華!下がれ!
月華)やっと来たか!遅せぇ!
天紫)(キョンシーか…)
槍を構え月華の前にいたキョンシーに向かって投げるとキョンシーはキョンシーとは思えない動きをした
天紫)おいおい…
??)おめぇ…いいもん投げんなぁ
槍先を器用に前歯で止め…
槍を壊した
天紫)人の私物壊してんじゃねぇよ僵屍(ジャンスー(キョンシー))
月華の体に札を貼り「お前か?僵屍のご主人様はよぉ?」と聞くとキョンシーは笑って「有一个问题?(問題有る?)」と吐き捨てる様に言い放った
天紫)(私中国語嫌いなんだよなぁ……一応分かるけど)
キョンシー)死ねよ!祓い屋!
天紫)月華!カバー!
月華)あいよぉ!「身体強化」
キョンシーが真正面から攻めてきた為月華に頼んで身体強化を付与、その後後ろに下がった
月華)天紫!そいつただのキョンシーじゃないから!
天紫)私一人に丸投げしようとしないでくれる!?いま部下いないんだから!
月華)ま!?しゃーなしね!貸し借りなしよ!
天紫)あったりまえよ!
キョンシーは私達が話しているのにも関わらず広場に転がっている死体を投げてくる
天紫)ッ(人を…いや、死体を物としか扱わないやつが……)
イラついて札を構えるとキョンシーは笑って「それ!それが見たかったんだよ!君の力をどう受け取っても美味しいなぁ…」と言ってゆらりと歩いて近づいてきた
天紫)(力を受け取っても…?どう受け取っても……?)
訳が分からず手を止めると……気づけば目の前にキョンシーが居た
天紫)ッ(使いたくねぇのによッ)【巫式守護術 白虎の加護】
キョンシー)白虎だと!?
白虎 中国の四神の一匹
守護タイプの元となっている獣神
天紫)ギリッギリセーフ…てめぇ……いい度胸してんな
キョンシー)まさか俺たちの天敵知ってんのか?
天紫)てめぇらの天敵を知ってどうなるんかねぇ?キョーミなんざ1ミクロもねぇよ
パリッ…バリンッ
天紫)教えてやるよ…クソ野郎、人が魂から解放され……魂が入っていた物は確かに物になる……だがな…人の魂は穢れた部分はあるが…それでも美しい……
キョンシー)あ”〜?じゃあ俺らキョンシーはどーなんだよ?
天紫)「例外」だ、偽りの穢れた化け物の魂を人の体に移らせ……何がしてぇんだ?教えてくれよ、僵屍
キョンシー)アハァ!♥俺が望むのはただ一つだよ!お前らの絶望に付した顔だよ!人は絶望すればその分お前らから貰える力は強大で!美味で!美しい!言ってしまえばお前らは結晶に着いている汚れだ!
天紫)ふーん?(イカれた野郎だな…)お前はこう言いてぇんだな?「力を解放して暴れろ」って事だな!
ザクッ
隠し持っていたナイフを首に突き刺し「見せてやるよ!てめぇが見てぇ「マジの結晶」って奴をな!その目によく焼き付けろ!」「【日本武尊】」
月華)やまと……たける…なんで、あんたが……
日本武尊)僵屍とは…真に穢れた妖が触るでない……あぁ、こう言えば良いのか…えーっと……あぁ、こうだ「怪物,回归地球吧 (化け物よ地に還れ)」確か……こうだったか
キョンシー)チッ…那個混蛋(クソ野郎が)
日本武尊)そうかそうか…まぁ良い……器に触り器を穢させ俺を呼び出した…その罪は重いぞ?特に「器に触り器を穢させた」が、重要だからな?
キョンシー)チッ(神相手なら…堕とすか…それ以上の神を用意するだけだ!)降ろす…降ろす……降ろす……お前をその場から降ろしやる!日本武尊!貴様は生きるべき神じゃねぇ!何故かわかるか!殺戮神!
日本武尊)懐かしい呼び方だな?今のお前らの場所では未だに俺をそう呼ぶんだな
キョンシー)死の神…日本武尊の名を持ち挙句殺戮の神め!邪神!貴様はやはり今……いや、もうずっと前に死ぬべき神だ!
日本武尊)ふむ…だがこの器は俺を受け入れた…言ってしまえば俺の存在意義を認めてくれた奴だ…俺はこいつを気に入った、だから手放して見殺しにするべきじゃ無いと…信じている、いーや……信じさせられている…こいつはそんな力を持っている…さぁ、神を宿す巫と神の力を持っている俺らに勝てると思っているのならいい脳してんな?
キョンシー)ッ…(こいつのこの顔はすげぇ嫌いだ!ずっと前から!何千年も前からな!気色悪ぃ…)