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「いたっ!」
私は思わず声を出してしまった。
私の指先に何かが刺さったのだ。
さっきの声が聞こえたのか、小さな男の子が
私に駆け寄ってきた。
「だいじょーぶ?」
小さくて少しムチムチとした手が私の手を包み込む。
「なにか刺さってしまったみたい」
と返した私に男の子は
「じゃあ僕がおまじないをかけてあげる!
いたい、いたいの、とんでゆけー!
、、、どう?良くなった?」
と心配そうに首を傾げた男の子をみて
「大丈夫よ。痛くなくなったわ。ありがとう。」
と言った私に、男の子は
「良かった!」
と歯を見せてニカッと笑った。
私の手を引っ張って歩く男の子の後ろ姿をみて
立派になったねと少し嬉し涙を流した。