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第1章 終わらない退屈な日々。
「は..、刀也さん…?」
そこに居たのは、紛れもない最愛の相手。
剣持刀也だった。
「…?貴方は?」
言葉を聞く感じ″やっぱり″オレのことを忘れている様子だった。
(やっぱり覚えてないっスか..)
「えーっと…オレは伏見ガクっス!サクッとガクって呼んでくれよな!」
剣持刀也は驚いた様子で少しの間固まっていた。
「…ふふ、あっははw」
「貴方って面白いんですね」
その瞬間、伏見ガクはあの時に戻ったような気がした。
「それで貴方は何をしている人なんですか?」
突然聞かれた。
どう答えたらいいのだろう。
剣持からすれば自分は初対面の、見知らぬ人。
でも、伏見からすれば相手は剣持刀也。
本当のことを言うべきだろうか。
「あー…。言っても信じてくれないと思いますけど…。」
「オレ一応妖怪なんスよ」
「妖怪…ですか」
「あ、えっと…変っすよね!急に妖怪だなんて…」
「いや、別に。僕はそういうの割と興味あるので」
妖怪。
それは世界では最も珍しく、恐ろしい人外。
伏見ガクの場合は″狐の妖怪″
その他にも、狼、蜘蛛、髑髏…などがいる。
でも、全てが恐ろしいというわけではない。
勿論、優しい妖怪もいる。
ただし、いくら優しくても恐ろしくても共通点がある。
それは___。
妖怪と生活し過ぎると″死″に至るということ。