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軍人に子育ては無理がある!

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22

第22話(りくく)

♥

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2023年11月06日

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「もりの中でくまさんは大きな、大きなスープを作りもりにいるみんなへくばりました」

「おおきなすーぷ?」

「そうですよ、ゾムさんでも食べ切れないくらい大きなスープです」

「くまさんすごーい!」

「ふふっそうですね」

午後3時、普段はおやつを食べる時間ですが今回は絵本を読んで欲しいとのことだったので読み聞かせをしています。

最近はよく料理をする系の絵本を持ってきますね

大先生に頼んで一緒に作ってみるのもありなのでしょうか

例えば今読んでいる絵本に出てくるこのスープ、作ったらとても美味しそうですね…

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「エーミールが料理ぃ!?!?!?」

「え、はい…そうですけど」

当の本人はなにを今更当たり前のことを?と首を傾げているがこいつは気づいていない。

自分が料理下手なことを…

そもそも味音痴なこいつがまともに料理出来る方がおかしいだろう。

「僕がやるからキッチンには入らんといてな」

「あ、え、ちょ!」

「ん?なんや?」

「実は…ゾムさんと作ろうと思ってまして」

そう言ってひょこりと現れた我らが天使ゾム。

目キラキラさせながらこっちを見るな

マンちゃんお手製のエプロンまで身につけて…

やる気満々なんやな、

「分かった、じゃあゾムさん一緒に作ろか!」

「おん!!」

「エーミールお前何作る予定やってん」

「野菜スープです」

ほら、と言って見せてきたのは絵本だった。

…なるほど

この絵本に出てくるスープを作りたかってんな

「よーしやるぞー!!」

「おー!」

そうしてゾムとの料理が始まった。

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「まずは、ゾムさんおてて洗おうな」

「ん!」

手洗い場にはまだギリギリ身長が届かないため踏み台を置いてから手を洗ってもらう。

手洗うだけで可愛いとか罪やなぁ…

「よし、洗ったら次は野菜取りに行くで!」

「やさい!」

そう言って冷蔵庫を指差すゾムだが今回はせっかくなので食糧庫にある新鮮な野菜を取りに行くことにした。

「今日はこっちの野菜使おうか」

「こっちー?」

「あははゾムさんそっちはひとらんの畑やで」

よいしょ、とゾムを抱っこし食糧庫に行く。

そういえば一回もここに連れてったことないんやっけ

トンち怒るやろうなぁ…

ゾムの初めては常に俺が側にいて見るんやーって

とんだ親バカやで…

「きゃべ!!」

「じゃが!!」

「にんじん!!」

「まねぎ!!」

ひとつひとつ野菜の名前を言いながら取っていく姿が可愛過ぎて思わず写真を撮ってしまう。

玉ねぎがまねぎなのええな…

「よし野菜も取ったし作ろか」

「はーい!」

「じゃあゾムさんは野菜洗ってくれるか?」

「ん!」

食堂に帰り、キッチンにていよいよ料理が始まる。

ゾムには野菜を洗ってもらい、洗ってもらった野菜の皮を僕が剥く。

お湯は食糧庫へ行く前に沸かし始めたからそろそろ沸ける頃やろ

「うつ!おみずぶくぶく!!」

「お、ほんまや」

早く野菜を切らないと、と急いで食べやすいサイズに切って沸騰させた鍋に入れる。

「じゃあゾムさん次はコンソメ取ってきてや」

「これー?」

「わっもう持ってたんやな、偉いやん」

そう言って頭を撫でてやれば嬉しそうに目を細めてニコニコとしていた。

可愛い…

それから弱火で野菜に火が通るまでコトコトとさせ完成だ。

「よし、完成や!名付けて…森のクマさんが作った大きな大きな野菜スープ!」

「やったぁー!」

大きな、と付くくらいだからいつもより大きい器に入れてスープを出す。

「いい匂いですね」

「これぞむがあらった!」

「ふむ、なかなか上手ではないか」

「でしょ!!」

いつの間にか仕事をサボったグルッペンが来ていた。ゾムがめっちゃ自慢しとる…かわいい…

トンち…は当たり前のようにおったわ

「とと!!たべよ!」

やっぱりゾムさんにはトンちやねぇ…

そうして大きなスープ、元いい大量のスープを幹部全員で食べた。

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おまけ

「にしても量多いな」

「まるで絵本の世界にいるみたいですね」

「ならこれを作った大先生はクマで手伝ったゾムはうさぎやな」

「うさぎさん!」

ぴょんぴょんと飛び跳ねて真似をするゾムに全員がほっこりしたのであった。

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素敵なリクありがとうございました!


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コメント

14

ユーザー

リク失礼します(_ _) 同盟国の💣さんとまだ会ってない人に会わせてほしいです!ついでに🦈さんとの絡みも!! 読んでるとき誰が喋ってるのか分からなくなってしまうことが多少ありまして…目印か何かを付けて頂けると嬉しいです!

ユーザー

かわいいぃいいいいいい!!!!!!!!!(╹◡╹)♡

ユーザー
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